2015年10月26日月曜日

鍬崎山















県内には1月~2月の厳冬期に気軽に登れる2000m峰は鍬崎山の他に無い。あわすのから適度な高度差が有り、ラッセルトレーニングに最適な場所。学生の頃、冬に週末のトレースが消える水曜日に鍬崎山に登っていた。どんな天気でも電車で立山駅まで行き、息せき切ってラッセルし山頂までタイムアタック。飽きないように日ごとに尾根を替えて登った。同じ山を定期的に登ることで、雪についての見識を深めることが出来る。加えて様々な雪質に対応できるラッセルワーク身に付く。ホームグラウンドで荒れた天気を経験することで、行動可能範囲も広がるだろう。雪洞を掘る練習も良くしたものだ。

若い時分はデカダンというか、ダダというか、とにかく暗かった。でもThere's a Riot Goin' On を聞きながら、中原中也や萩原朔太郎を耽読し、鉛色の空をラッセルし続けるような暗い青春時代を送ったからこそ、陰鬱な谷の冬壁を速攻できるのだ。でも今は高村光太郎や吉野弘が好きな明るい好青年ですのでよろしく。

<アプローチ>
車ならばあわすのスキー場に車を止めて、貯水池へ通じる尾根を登ると早い。瀬戸蔵山~大品山を登るのであれば、ライチョウバレーのゴンドラで稜線に上がると楽。

あわすのまで富山大学からおよそ1時間。

<装備>
ワカンとピッケル。雨が降った後や、気温上昇後は山頂付近でアイゼンを使うこともある。尾根自体は簡単。雪庇には注意。

<快適登攀可能季節>
1月~12月。いつ登っても楽しい山だ。美しい森と立山の展望が素晴らしい。瀬戸蔵山~大品山の稜線はブナ林の美しい森となっていてハイキングに最適。

<温泉>
ホテル森の風立山、吉峰グリーンパーク

<博物館>
立山博物館:別館まんだら遊園の異空間を一度は味わってほしい。
カルデラ砂防博物館:僕の好きな、治水の恩人ヨハネスデレーケの展示もある。

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