姥ヶ谷は白山の沢登りの中でも渋い位置にいる。取りつきやすい地理位置関係でありながらマイナーなのは上流には大白水谷という易しい綺麗系があり、近くにはカラス谷や大畠谷といったゴルジュ名渓が有るからでだろう。スケールが大きくない上に内容がわからないと遠方からは訪れにくいものである。
筆者らが訪れた際には渇水のためか出合に水が流れていなかった。下流部に土砂が多かったためもともと水量が多い沢ではないのだろう。出合から少し登るとゴルジュ状を呈する。登るには手ごわいので巻きに入るが、地形が厳しいため大高巻きになる。しばらく川原を歩くと再びゴルジュ状となる。こちらは二段になっており下段は登れる。二段目も登れなくもないだろうが、大変そうなので高巻いた。1180mくらいから楽しいゾーンで美瀑が続く。どれも快適に直登できるのが嬉しい。水量が乏しくなってくるものの、岩盤が発達しているので渓相はよい。牧谷へ下降するのに最も近くなるコルへは労なく上がることができる。牧谷の上部は2つほど大きな滝が出てくるものの、懸垂で容易に下降可能だ。ヌメリが強いのでクライムダウンのミスの方が怖いかもしれない。取水施設からは道が付いているので最後は歩いて国道に出る。
日帰り遡行をするには丁度いい。歩き主体であるものの滝登りと巻きがバランスよく楽しめる。沢慣れしていれば早朝に出て昼前には降りられるだろう。富山からは微妙に距離があるけど温泉旅行を兼ねてどうぞ。
<アプローチ>
大白川ダムへと続く道の手前に駐車して大白川本流を歩く、又は林道を歩いて入渓。下降は牧谷をとるのが自然だが途中でやめる場合はトチヌマを降りる。日帰りコースだが姥ヶ谷内でも泊まれるところは随時出てくる。
<装備>
滝登りでロープは出さなかった。念のためピトン。ヌメリがあるのでフェルトの方がいいかも
<快適登攀可能季節>
7月~10月。
<温泉>
大白川温泉:硫黄泉ーナトリウムー塩化物泉。洗い場は無いので石鹸をもって行こう。道の駅にも温泉が併設されているがこちらはあっさりとした泉質。
<博物館>
白川郷の古民家には生活の知恵が詰まっている。一度は行っておくと良いでしょう。世界遺産だし。自然に溶け込んで非常に理にかなった建物である。