2015年11月20日金曜日

赤川地獄谷















1979年の噴火によって山頂直下に地獄谷の源頭に噴火口ができた。以降噴煙を上げ続けている赤川地獄谷。地獄谷へ溶岩を流した継子岳は2万年前まで火山活動を続けたそうだ。深い谷は脆い部分の崩壊、開析が進んだことで形成されたのだろうか。川床は安山岩質溶岩流のスラブ。美しい滝を連ねており、どの滝も登って楽しい。また、閻魔の滝のような奇怪な滝もここ出しか見ることが出来ない。上部トラバース中に足元に目をやれば原色黄色の硫黄結晶が沢山転がっている。つまり、赤川地獄谷は良いところなのだ。この谷では昨年の噴火で火砕流サージが発生している。谷の様子が気になるので探索しに行かねばならない。

<アプローチ>
田の原か濁河温泉に車をデポしておいて王滝川から入渓。長野県側なので巌立よりも富山から遠いのが難点。噴火による交通規制や入山規制情報に注意。

<装備>
岩のギア一式。懸垂下降で使用するので50mロープが2本有った方が便利。硫化水素ガスが発生しているのでガスマスクを準備するのが良い。二酸化硫黄、硫化水素などの匂いが強烈になってきたら着用しておこう。交換用のフィルターもほしい。どちらの物質も比重は空気より重い。ガス噴出量が多い上部での幕営は控えた方がよい。水のpHは3.0以下で飲用には適さない。側壁からの湧水を利用するのでタンクがあると良い。裸眼でシャワークライミングしたが目が痛い。ゴーグルがあったら良いかも。使用したギアは直ぐに真水で洗った方が良いと思う。

<快適登攀可能季節>
7月~10月

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