神秘的な谷である。縄文時代から根尾谷東谷には大きな集落があり栄えていたという。古くから温見峠を超えて人の往来があったという。当時から明神洞は信仰の対象であった。麓には明神洞に住む龍(だったかしら?)を祀る神社がある。川床は深成岩系の岩で上部は堆積岩系のような気がする。侵食されて貫入岩が露出したのだろうか。稜線に出ると北陸では見たことの無い針葉樹が密生していた。帰って調べると高野槙だった。木曽五木のひとつで名前は聞いたことがあったがここまで自生しているのは初めて見た。下降に使った東河内谷は何も無い沢。明神洞だけ何故なんな地形になったのだろう。龍の仕業に違いない。とにかく、一見の価値はある沢なので訪れてもらいたい。
<アプローチ>
富山からはすごく遠い。下道で高山からせせらぎ街道(県道73号)経由で郡上まで。さらに国道258号、418号で根尾まで行き上大須ダム終点に駐車。連休に奥美濃の谷を纏めて登るつもりで行ったほうが良いと思う。郡上まで高速を使えばもちろん速いと思う。
入渓点まで富山大学からおよそ5時間30分。
入渓点まで富山大学からおよそ5時間30分。
<装備>
ゴルジュ内最初の滝を直登しないのであればスリングだけで大丈夫だと思う。でも一応ピトンは持っていったほうが良い。ゴルジュ内は簡単な滝が続き綺麗なナメと小滝の登攀を楽しめる。
<快適登攀可能季節>
6月~10月。あまり概念が無いので何とも言えないけど、年中楽しめそう。筆者は6月下旬に遡行した。
<博物館など>
洞戸円空記念館:円空は洞戸信仰の山、高賀山で修行をしたといわれる。縁の地に数多く作品を残した。
洞戸円空記念館:円空は洞戸信仰の山、高賀山で修行をしたといわれる。縁の地に数多く作品を残した。
2020.9.22に行ってきました。確かに一見の価値がありました
返信削除なにゆえ、あそこだけ激しい地形をしているのか謎は深まるばかり。
返信削除なにゆえ かは私も分かりませんけど、すぐ隣の谷がガレガレだけやのに、横はゴルゴル とかは紀伊半島でも結構あるような印象です。
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