剣沢からの観る剱岳は菱形のピークと短く急峻な尾根が絶妙の均整を保っている。その姿はどの山よりも美しいと思う。当たり前だが山を登っている間は、その山の雄姿を拝むことは出来ない。東面から剣岳を眺めるならばこの別山岩場が最高だ。名前の付いたルートなんて無いし、クライミングも難しくはない。だからって価値が無いわけではない。好きな山を背後に自由に適当に岩を攀じっていれば、特別な感情が湧いてくる。そんなお気に入りの場所である。
<アプローチ>
最も容易なのは立山駅からアルペンルートを利用し剣沢へ入山。個人的には早月尾根、池ノ谷からのアプローチをお勧めする。早月尾根の場合は山頂経由で剣沢へ。5月の連休ならば池ノ谷を通って三の窓に入ると氷河地形の素晴らしさを堪能できる。剣沢からは適当に踏み跡を辿って適当な岩場を登る。どこに登り詰めても歩いて降りることが出来る。
富山大学から立山駅まで1時間、馬場島までは45分
<装備>
カム1式、トライカム少々、ナッツ少々
<快適登攀可能季節>
5月~10月。ロケーションを楽しむ場所なので気楽な季節が良い。春の連休や9月下旬~10月の紅葉シーズンに剣岳での登攀と組み合わせて風情を味わおう。
<温泉>
アルプスの湯、ゆのみこ温泉
<博物館など>西田美術館:ロシアイコンや曼荼羅があった。そして剱岳の資料が豊富。魚津岳友会の会報が熱い。
大岩山:行基菩薩の石仏は大迫力。
富山県薬用植物指導センター:5月中旬に芍薬の花が満開になるとても綺麗。五月の連休より少し後が見頃になる。芍薬は生薬として用いられるので栽培されている。有効成分はペオニフロリン。有名なのは甘草との組み合わせたもので芍薬甘草湯。グリチルレチン酸との組み合わせである。
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