2016年3月30日水曜日

角谷 角滝





ツキ谷の対岸には池原ダムに阻まれた大滝が観える。この谷、地形図に名前もないし、アプローチは面倒。この滝を知っている人間は、ほぼ0である。登ったって自慢にもならないだろう。もちろん登攀記録は未見である。となると、登らざるを得ないのが沢ヤの性である。この責任感・使命感の対象が聖母マザー・テレサの如く社会に還元できるものだったら善かったのだが、残念ながら、ただ水が流れる崖である。

話を登攀に戻そう。序盤、傾斜は緩いもののヌメリがきつい。丹念にブラッシングしホールドを作る。岩は硬くランナウトするが落ち着いてこなせば難しくは無い。ビレイポイントには苦心する。2P目はラープとペッカーでビレイポイントを作成した。さながら写真集、ヨセミテクライマーで観たような光景だ(こちらは水が流れているけど)。3P目からは傾斜は更に落ち、ランニングコンテで慎重に。上部滝の落ち口は立ってきて豪快なムーブで突っ込む。大滝登攀にしては長い滝で、常に水に当たり続ける良いラインである。

<アプローチ>
カヤックや、ボートがあると取り付きやすい。無い場合は泳ぐしか無い。その場合ライフジャケットと足ヒレが必携。登り終わったら、尾根筋から歩いて湖畔に下降可能。富山からは大阪周り、名古屋周りどちらも遠い。大阪から国道309号で行った。紀伊自動車道が出来て名古屋周りのほうが早いかもしれない。富山からおよそ6時間位だったかしら。

<装備>
カム、ナッツ、ピトン各種(ペッカー&ラープ含む)、クライミングシューズ(無くても良い)

<快適登攀可能季節>
7月~9月上旬。水量の多いときでないと水が流れないのかも。


0 件のコメント:

コメントを投稿