2017年2月7日火曜日

明神岳2263m峰 西壁大洞穴凹角右








2263m峰は正確な概念図もトポも無いので登った場所を正確に述べる事ができないのがいい。何せモヤッとした情報からその場で適当に判断して登っていくのが面白い。その点で冬期登攀にはゴルジュ突破、大滝登攀と似た楽しみがある。
西壁S字ルンゼのゴルジュに入ると右側にスラブ凹角が結構なスケールで広がっている。その上部を観察すると立派な洞穴が見える。凹角から取り付き、その洞穴の右側から稜線に上がるラインを登った。1P~2P目を傾斜の強いところを選んで登ると中々痺れる。以降は安定したブッシュで支点が取れるのでぐいぐい登る事が出来る。稜上までは4P~5Pである。

<装備>
イボ数本、ピトン薄刃~ロストアローサイズ。カムは殆ど使えない。潅木で支点を取るのでスリングは多目に。下降は同ルートが早い。

<快適登攀可能季節>
12月~3月上旬くらいか。西面は南面、東面と比べると遅くまで楽しめそう。

<博物館など>
福地温泉で日本最古の化石が発見されている。年代は古生代オルドビス期~デボン紀。即ち5億年~3億6000年前である。残念ながら冬期登攀後は観察できない。

<温泉>
坂巻温泉、平湯温泉

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