県境の決定は山か川を利用する事が多い。県境となる河川は安直に境川と呼ばれるのだろうか、富山県には2つの境川が存在する。1つは大畠谷で有名な岐阜県との県境の境川であり、もう一方は新潟県との県境の境川である。越中越後国境地帯は北陸道きっての難所の親不知から近く、軍事的な要所であったため血生臭い歴史を重ねている。平安~戦国時代は宮崎城が戦の最前線となったようだ。
さて、大鷲山は新潟側の境川左岸に位置する山で海抜0m、即ち海から登る粋な山である。街道から直接尾根に取り付き800mを一気に登る。山頂は広く黒部川扇状地と親不知の断崖が見渡せるので、緩急際立った自然の造形を楽しめる。筆者は残雪期に登ったが、イワウチワの薄紅とヤブバタツバキの深紅が雪に映える清明な登山であった。もう少し遅い時期になればより多くの花を楽しめそうだ。自然と人の歴史ロマンを感じる事ができる素晴らしき里山である。
<アプローチ>
国道8号線の境橋の境川第二発電所付近に邪魔にならないよう駐車する。登山道入り口は8号線側のアスファルト階段を登り水路を直ぐに渡り尾根に取り付く。積雪期・残雪期に黒菱山まで縦走したら面白そうだ。無雪期は烏帽子林道利用で標高500m付近まで車で上がれる。
<装備>
季節に応じた山歩きの恰好
護国寺:別名石楠花寺。とやま花名所に選ばれるだけある庭園。シャクナゲとツツジの時期が素晴らしい。謎の置物も気になる。
朝日町立 ふるさと美術館:昨今の大正アートブームで再注目の竹下夢二の作品を所蔵している。江戸~大正期、朝日町の泊は宿場町で大いに栄えており、その盛り場に夢二が訪れていたようだ。妻たまきとの破局事件の舞台は宮崎海岸だ。この情事の続きは朝日町の図書館で。
下山芸術の森発電所美術館:きらりと光る興味深い展示をやっている。こちらも12月~3月の冬季は休館するので注意。
杉沢の沢杉:地口か回文のような名称だが素晴らしい場所。田園と防風林の中にポツリ広がる湿地杉林で、まるでもののけ姫の森のようである。近年、入善乙女キクザクラという桜の新種がここで発見されている。この原木は未だ杉沢の沢杉でしか発見されていない。北陸は菊咲きの桜の品種が多いらしい。
帰りには生地の道の駅で新鮮な魚を買って帰るのもいい。
<快適登攀可能季節>
年中登れる。夏は暑い。
<温泉>
境鉱泉:含鉄塩泉の温泉。銭湯価格で温泉が入れるのが嬉しい。石鹸は備え付けてないので持参。
<博物館など>境鉱泉:含鉄塩泉の温泉。銭湯価格で温泉が入れるのが嬉しい。石鹸は備え付けてないので持参。
護国寺:別名石楠花寺。とやま花名所に選ばれるだけある庭園。シャクナゲとツツジの時期が素晴らしい。謎の置物も気になる。
朝日町歴史公園:縄文時代の不動堂遺跡が再現されている他、江戸時代町屋であった旧川上家の家屋が当時の状態を保ったまま移設されている。ここでは朝日町名産のバタバタ茶を自分で点てて試飲できる。12月~3月は閉館するので注意。
百河豚美術館:野々村仁清の作品を数多く展示している。デフォルメされた鶏が描かれコップもあり、仁清のモダンな感性を感じる事ができる。他にも話題の伊藤若冲や、尾形光琳に酒井抱一といった琳派ビックネームの作品も展示。
杉沢の沢杉:地口か回文のような名称だが素晴らしい場所。田園と防風林の中にポツリ広がる湿地杉林で、まるでもののけ姫の森のようである。近年、入善乙女キクザクラという桜の新種がここで発見されている。この原木は未だ杉沢の沢杉でしか発見されていない。北陸は菊咲きの桜の品種が多いらしい。
帰りには生地の道の駅で新鮮な魚を買って帰るのもいい。
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