2017年8月1日火曜日

大日山 皿川本流











大日山といえば大聖寺川大日沢が一番星だが、皿川本流も隅に置けない秀渓だ。地形図を見て欲しい。富山なら南面でこのような地形であれば、ほぼ外れ沢で間違いない。岩質は大日沢と同じく非常に硬く安定している。そのためだろうか、滝の傾斜とスケールは程々でありホールドは順相で登り易い。この事は同じような気候であれば地形よりも地質の方が、遡行の内容を決定している事を示唆している。南面で明るい沢に輝く水は朗らかでそれだけで楽しい。一方、ちょっとした滝の登攀に潜在的な危険がある沢のように感じた。沢がはじめての人が居る場合はしっかりと確保して安全に楽しみたい。

<アプローチ>
標高320mの堰堤上から入渓。ゴルジュ状の連瀑を越えてから一基堰堤が有る。遡行そのものに問題は無いが、どの沢を下降するかは悩ましい。車が一台の場合は稜線まで上り西側の沢を下降、850mから東側の枝沢を詰めて東側へ下降、或いは同ルートを下降する事となると思う。

最安値を狙うならば国道359号から国道157号で勝山経由に行く。この場合、富山からおよそ3時間。高速を利用する場合は北陸自動車道が早い。車は入渓点付近の路肩に駐車する。なお、林道は荒れているので最後まで車は入ることは出来ない。

<装備>
念のためロープ

<快適登攀可能季節>
7月~10月。紅葉を楽しむのも良さそう。

<博物館など>
白山平泉寺:白山信仰の越前側の馬場である。鎌倉~室町時代にかけては一大宗教都市であったそうだ。美濃の長滝寺、加賀の白山比咩神社も含めて訪れたい場所である。杉の並木と苔が美しい。


勝山城博物館:勝山城と越前大仏は異様なデカさで周囲の景観に全くなじんでいない。どちらも相互タクシーの創業者である多田清氏が私財を投じて建てらたそうだ。甲冑などの武具や中国の刺繍が展示されているが、うーん。有り体に述べると外観負けした博物館である。

福井県立恐竜博物館:北陸随一のスケールを誇る自然系博物館である。生物栄枯盛衰のシンボルとして恐竜が前面に出されているが、地球の歴史全体を深く学べる。何度でも訪れたくなる施設だ。

白山恐竜パーク白峰:福井の恐竜館より鄙びていて風情がある。展示は普通。公園が併設されていて子供は楽しい。川の対岸に手取層の化石帯が露出しており観察可能。博物館のイベントで採集もしている。

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