穴毛谷第二尾根はスケールのある雪稜登攀が楽しめる好ルート。掘削の苦労を伴うキノコ雪は連続する訳ではなく、2~3軽いアクセントとして登場する程度なので、爽やかな雪尾根歩きがメインとなる。崩壊ルンゼを上がってからP3付近までが少々ややこしい箇所だ。知らず知らずの内に傾斜の強い箇所や氷化した場所に出くわすのでアイゼンへの履き替えやロープの結束は早めに行いたい。ラインの繋がりが分かり難い場所もあるのでルートファインディングにも注意を払いたい。P4からコルへは雪を支点にした懸垂下降となる。以降ルートは明瞭で時々現れる急雪壁をダブルアックスで適宜こなしていく。P1への登りは右側は凹状になっていて雪崩のリスクが有るので尾根側を注意して登りたいところだ。P1を超えると稜線まではもうあと一息。稜線は岩稜ではなく難しくはないが、雪庇の張り出しには十分注意したい。週末一泊二日で第二尾根から笠ヶ岳を登ることができれば中々の充実感を味わえることだろう。
<アプローチ>
地形図で示されている蒲田川へ分岐する手前から川を渡ると都合がいい。崩壊ルンゼは新穂高からも一目瞭然だが、取り付きは暗いと分かりにくいかもしれない。幕営場所は東面で風が弱い上、適地が随所にあるので困ることはないだろう。2199mの右稜と左稜のジャンクションピーク付近が幕営点としてはちょうどいい。一泊二日でトップアウトしてから笠ヶ岳へ行くには結構な頑張りが必要となる。下山はクリヤ谷が早い。雪が閉まっていればクリヤの頭から谷へと一直線。
<装備>
P4の懸垂用に竹ペグか土嚢袋が必要。藪が豊富なのでスリングのみでOK。
<快適登攀可能季節>
1月~4月中旬。雪が安定している時期とタイミングでないと取り付きにくい。
<温泉>
新穂高温泉なのでどこでも入ることが出来る。価格帯は高い。
栃尾の荒神の湯は良い露天風呂。体を洗う場合は石鹸を持っていこう。寒くて洗えないかもしれないけど。割石温泉まで行くのもいいだろう。
新穂高温泉なのでどこでも入ることが出来る。価格帯は高い。
栃尾の荒神の湯は良い露天風呂。体を洗う場合は石鹸を持っていこう。寒くて洗えないかもしれないけど。割石温泉まで行くのもいいだろう。
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