穂高西面の尾根はどれも一本調子で花が無いが、下部のラッセルと稜線の岩稜を味わえるので雪山の入門スタンダードコースとしては悪くない。
北西尾根は西尾根の陰に隠れていて登られることは稀であろう。内容は大差ないものの、北西尾根のほうが安定した樹林帯が長く、急斜面が少ないので僅かに取り付きやすい。ルート中で最も気を使うべきは西尾根とのジャンクションピーク手前付近の雪庇である。風が収束する地形となっているのか雪庇が意外に発達している。視界が悪いとうっかり雪庇側へと行ってしまう地形で十分な注意を払いたい。ジャンクションピークからは西尾根と同じで急斜面と簡単だけどちょっと脆い岩稜を登って山頂へと達する。
<アプローチ>
最短での取り付きは柳谷の橋を渡ってから、傾斜の緩いところを選んで取り付く。2500m付近までは幕営場所は随所にあり困ることは無い。それ以降でも泊まれる場所はある風はちょっと強そう。下山は縦走して千石尾根を下降してもよし、西穂沢を下降してもよし、小鍋谷を下降してもよし。
<装備>
スリング数本。慣れたパーティーならば確保の必要性は感じない
<快適登攀可能季節>
1月~4月上旬。4月は雪の多い年でないと難しいかも。基本的に3月までと考えた方がいい。12月は藪だらけで鬱陶しい可能性大。
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