ルートを選ぶ際名前は非常に重要だ。登山者がかっこいいと思う名前には、昔の人が抱いた畏敬の念や、地形が表されている。鬼ヶ城谷もそんな場所だと思っている。短い谷だが、湧水の影響だろうか、水量は秋でも滔々としている。弥陀ヶ原までの下部は玄武岩質の岩肌が深い谷を作っている。柱状節理が200mスケールで展開する場所は他では見たことが無い。早々に涙腺が崩壊してしまうだろう。北向きに谷の向きが変わると、水は消えルンゼとなる。おそらくこのルンゼ内で幕営することになるが、あまりの大展望に身体がとろけることだろう(落石のリスクは有るよ)。ルンゼを登り弥陀ヶ原台地に上がると凝灰岩の緑の廊下。この光景を前に遡行者の魂は揮発し自身も立山となるのだ。
<アプローチ>
立山駅から砂防工事用道路を歩く。この道路は早朝に抜けないとならない。工事責任者と出会ったら最後、強制送還の憂き目に会う。現場のおっちゃんには挨拶をしよう。
立山駅まで富山大学からおよそ1時間。鬼ヶ城谷出合いまでおよそ一時間半
立山駅まで富山大学からおよそ1時間。鬼ヶ城谷出合いまでおよそ一時間半
<装備>
カム少々、ピトン各種。鐙も有った方がよい。下部の大きい滝もそこそこ渋い。弥陀ヶ原台地に入ると巻けない渓相となる。ドライツーリング的な突破も要求されるので、ハンマーはピックの大きいタイプ、若しくはアイスバイルを持っていったほうが良い。
<快適登攀可能季節>
9月中旬~10月中旬。水は冷たいが、あえてシャワーを試みない限り水にはあんまり漬からない。クライミングシューズは必要ない。
<温泉>
ホテル森の風立山、吉峰グリーンパーク
<博物館>
立山博物館:別館まんだら遊園の異空間を一度は味わってほしい。
カルデラ砂防博物館:僕の好きな、治水の恩人ヨハネスデレーケの展示もある。
<博物館>
立山博物館:別館まんだら遊園の異空間を一度は味わってほしい。
カルデラ砂防博物館:僕の好きな、治水の恩人ヨハネスデレーケの展示もある。
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