2020年7月3日金曜日

大内谷川 イオーマタ谷








イオーマタ谷は大日山一帯でも屈指のナメとスラブ滝を有する隠れた良渓。登山道マークがついた林道を少し歩くと舗装道路のようなナメが始まる。ナメ地帯の側壁には石垣が組まれており、その苔むしに大内村の歴史も感じながら、しみじみと歩くことができる。山頂へ向かう沢へ入ると風が抜けはじめ、木々の揺らめきにより森の瑞々しさが一層際立って感じる。395mを左に進むと少し側壁が立ち始め小滝が現れる。雨裂マーク地帯には高差70mクラスのスラブ滝がかかる。広くゆっくりと遊ぶように流れる水は、上善は水の如しという言葉がしっくりと合う。そこから上部には大きうな連瀑が二つ、その後も小滝がいくつか現れ、わずかな藪漕ぎで山頂へと至る。

<アプローチ>
大内峠に駐車して富士写ヶ岳登山道始点から分かれて谷を進む。地形図で登山道マークがついている点は未舗装の林道が続いている。これをしばらく歩いて適当なところから入渓。富士写ヶ岳南面から山頂へ至る谷に入る。下山は登山道が楽。

<装備>
沢慣れしていれば何もいらない。積極的に流芯を登るのであればギア一式。

<快適登攀可能季節>
5月~11月。標高が低い南面なので新緑の季節から紅葉の晩秋まで楽しめると思う。

<温泉>
山中温泉:下山後は総湯菊の湯をおすすめする。銭湯風の公衆浴場で石鹸は持参する必要があるものの、440円とリーズナブル。男女は別建屋となっている。

<博物館など>



栢野大杉:菅原神社に鎮座する巨木で推定樹齢は2300年。山中温泉を称えた芭蕉もこの巨木を拝んだ事だろう。源平合戦に関する逸話があり、そのいわれのある草団子が直ぐ横の茶屋で販売されている。素朴な味で大変おいしい。この茶屋では他にジェラートも販売しているがこれも旨い。

観音院加賀寺(旧ユートピア加賀の里):ハニベ岩窟院と並んで石川が誇る弩級の珍スポット。加賀温泉駅からも望むことが出来る巨大菩薩がある場所。訪れたのは大分前だが既に廃墟感があった。金ぴかの観音の中は階段があって登ることが出来る。千手観音が千体?ある部屋は圧巻。今も現存する施設かは不明。

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