2021年8月22日日曜日

鉾ヶ岳 ヒソノ又







鉾ヶ岳山塊、権現岳の南側に流れるのがヒソノ又川である。登山大系に名称記載は無いが、能生町史にはしっかりとその名前が書かれている。

ヒソノ又川にはしっかりと滝マークが2つ記載されており、その1箇所目の直近まで林道が敷設されているので取り付きやすい。最初の滝マークは傾斜はそれほどでもないし、支点も取り易いので快適に登れるだろう。しばらくは硬い岩盤を小滝が散発的に表れる楽しい雰囲気。もう一つの滝マークは登れるかちょっと微妙な感じ。鉾ヶ岳周辺の他の谷と同じ硬い岩質で支点が取りづらいだろう。その上部は釜を持った小滝が幾つか現れて美しい。ホールドが乏しいのも多いが小さく巻くことは簡単な地形なので問題ないだろう。筆者らは840m付近から下降したため、それより上部は解らない。水量が少ない谷なので詰めは灌木モンキークライムになるかもしれないが、進退窮まることは無いだろう。

<アプローチ>
西飛山から滝マークがあるところまで地形図で林道が示されているが、実際にここは車が通行できる林道となっている。舗装されているものの、ちょっと悪い箇所もあるので注意。下山は権現岳経由で柵口へと登山道を使って降りるのが良い。

<装備>
カム#0.2~2まで一式。ピトン各種。滝の登攀にクライミングシューズは要らないと思う。

<快適登攀可能季節>
7月~11月。夏は暑いしオロロが酷い。

<温泉>
柵口温泉権現荘:露天風呂付きの風呂と入り口が別の内湯が二つある。600円也

<博物館など>
フォッサマグナミュージアム:地学系の博物館で興味深い展示に見入ってしまう。ここでは石の鑑定も行っているので、山で見つけた気になる石を鑑定してもらおう!(一人10個までです)

翡翠園:散策可能な日本庭園。よく考えられていて、どこから見ても趣が有る。島根県足立美術館の作庭が有名な中根金作による庭園である。構成から考察するに、彼はあの巨大なヒスイ原石を嫌悪していたのではないかと邪推してしまう。

玉翠園:同じく中根金作による庭園。こちらは観覧庭園でガラス越しにしか眺めることは出来ない。柔らかな丘による高低が印象的。至近の谷村美術館も個性的なので訪れる価値あり。

糸魚川市民図書館:糸魚川市、能生町の郷土史は重厚な作りで読み応えが有る。青海町の郷土史は発刊は古いがシニカルな語り口が面白い。ジオパーク関連資料も豊富で嬉しい。なお、能生町、青海町にも分館があるのでそちらでも資料は閲覧可能である。

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