富山周辺の沢に人の痕跡を感じることは少ない。理由として、人口が少なく沢登り愛好家の絶対数が少ないこと、難易度が示され遡行図が示された大系的ルートガイドが無いこと、多くの人がこの辺の沢を魅力的と感じていないことなどが考えられる。
ヤド沢ほど日帰りで沢山の要素を味わえる沢も多くは無い。本流の美しい釜とスラブを愛でたのちは20mクラスの滝が連続する。この区間は滝の間も川原は少なくナメなのが好印象だ。詰めあがった先には小松原湿原である。山頂の湿原には劣るものの荒々しい谷とのコントラストもあって大変印象深く感じる事だろう。下山も林道てくてくで安全だ。人跡が多く巻き道ができているので沢慣れしていない人でも楽しめる良さもある。
次は千倉沢をお泊りで遡行して、山頂湿原も合わせた苗場山満喫ツアーを楽しみたい。もちろん7月中旬のお花満開時期に!
<アプローチ>
大谷内ダムから小松原林道へと通じる林道を車で進み、取水堰堤へと通じる林道マークがあるところの広場に駐車する。取水堰堤へ至る林道は草が生えているが、歩く分には問題ない。下山は小松原林道を利用する。
ところで、近くには布岩という柱状節理クラッククライミングの面白い岩場がある。現在、掃除なしで登れるのは5.9から5.10前半のクラックが8本ほどだけだが、40mのスケールがあるルートもあり一度は訪れる価値がある。1日で登り切れるスケールなので、釜川と抱き合わせで計画するのを激推しする。
<装備>
念のためロープ。20m以上の滝も登ろうと思えば登れると思う。その場合はがっつり登攀具を準備。
<快適登攀可能季節>
7月~10月。
<博物館など>
津南町歴史民俗資料館:津南町で発掘された考古資料と秋山郷で使用されていた生活用具を収蔵する博物館。火焔型土器のデザイン性は本当に素晴らしい。縄文土器にハマりそうになる。生活用具の資料数も圧倒的だし、秋山郷の生活史も興味をそそる。展示室にある年間行事表が子細に示されていて面白い。中でも興味を惹くのは「この日から昼寝をやめる」という記載。秋山郷にはシエスタ文化があったの?しかもこの日からって何?
津南町歴史民俗資料館:津南町で発掘された考古資料と秋山郷で使用されていた生活用具を収蔵する博物館。火焔型土器のデザイン性は本当に素晴らしい。縄文土器にハマりそうになる。生活用具の資料数も圧倒的だし、秋山郷の生活史も興味をそそる。展示室にある年間行事表が子細に示されていて面白い。中でも興味を惹くのは「この日から昼寝をやめる」という記載。秋山郷にはシエスタ文化があったの?しかもこの日からって何?