山が近くにあるとその山ばかり登ってしまう。もし、富山県にしか登山仲間がいなかったら半径60㎞くらいしか出歩かないかもしれない。
神宮川本谷というのは、釜無川の支流で甲斐駒ヶ岳を流れる尾白川の一本北の沢である。この存在は全然知らなかった。アイスクライミングで稀に氷結する飛竜という氷があるが、それはこの神宮川の支流のようだ。ざっくり鳳凰三山から甲斐駒ヶ岳は南アルプスでは数少ない花崗岩帯で、この沢も花崗岩の白が美しい。風化しやすい花崗岩で川床の土砂の量は凄まじい。そう述べると北陸であれば沢登り的興味が下がりそうなものだが、ここは滝が多いので遡行は楽しく快適そのもの。北陸と異なり雪崩による土砂堆積がないためなのだろうか。山の隆起速度の違いなのか、はたまた花崗岩の質の違いなのかは分からない。雰囲気としては同じ花崗岩の高瀬川支流の沢によく似ている。快適に楽しく登っていくと大岩山南側の登山道へこれといった藪漕ぎもなく飛び出す。カラマツの森では富山では見かけないキノコが多く生えていた。そういえば、富山県ってキノコがあんまり生えていない気がする。上信越には多いのになぜなのだろうか。見慣れない楽しい森歩きを続けると、砂漠のような日向山山頂に到達。景色がすごくいい山頂で感動する。謎の仕事道が縦横に走っているようで、それを利用して下山した。
日帰り沢で近くにクライミングができる岩もある。サントリー白州工場を見学と併せてバカンスには最適である。忘れてはならんぬバカンスを。
<アプローチ>
尾根サントリー白州工場の横、南側の林道を終点まで進む。林道終点にはゲートがあり、広場になっているのでそこに駐車する。下山は日向山まで登山道を歩き、日向山北東の広い尾根を少し歩くと、謎の仕事道に合流する。ふみ跡をたどっていくと、北東尾根から北側に続く尾根に続き、どういう訳か元の林道まで戻れる。尾根にした草が生えていないのでどこでも歩ける。下手すると迷うので注意。なお、車でアプローチする林道途中には面白いボルダーがある!これも忘れずに遊ぼう。
<装備>
念のためロープ。
<快適登攀可能季節>
<快適登攀可能季節>
5月~11月 雪が少ないので長い期間楽しめるのではないか。
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