日本三大何ちゃら、世界三大うんちゃら、といった三大シリーズを挙げられるとついつい気になってしまう。これはどういう訳か。3が1以後の最初の2以外の素数だからだろうか。星空業界においても夏の大三角、冬の大三角は有名だけど秋の四辺形や冬の大六角形を知っている人は少ないのではないかと思う。そんじゃ日本三大峡谷はどこかというと、黒部峡谷、大杉谷、清津峡である。黒部峡谷と大杉谷は訪れたので次は清津峡となるのは実に自然な流れ。
清津峡の入り口は半端ない観光地となっている。どうやらトンネルから眺める清津峡が人気らしく、日中は最寄りの駐車場は満車で第四駐車場まで車列が埋まる。そんな中、上下ウェットスーツ&ライフジャケットのいで立ちは完全に浮くので早立ちが鉄則である。
入渓して直ぐに物凄い峡谷美が展開する。深くえぐれた柱状節理異形ゴルジュはうっとりする。序盤は基本川原でまま泳ぐもののそれ程ではない。少し開けて、あれもう終わり?一瞬と思ってからが面白くなる。とにかく渡渉や泳ぎが続き水遊び万歳モード。観光地として知られている清津峡の景色が延々続くので日本三大峡谷の一角を独占できるのが最高だ。筆者らが訪れたのは渇水の盛夏で困難は一切なくひたすらエンジョイした(ただしオロロの歓待は受ける)。鹿飛橋を過ぎた見返り岩までがゴルジュ地形であとは川原となる。オロロから逃げるべくハイキングコースへ上がり冷えた体を温めた。
これほどまで水遊びが楽しめる日帰り沢は珍しい。富山県で例えるならば小矢部川瀬戸の長瀞ロングエクステンションバージョン。水量の多寡により困難度は大きく変わるが、この手の沢は困難の追求より面白さを求めた方がいい気がする。清津峡は渇水期に観光がてらどうぞ。ちなみに世界三大峡谷はグランドキャニオン、フィッシュリバーキャニオン、ブライデリバーキャニオンだってよ。それにしても、誰が選んだんだろうね。
<アプローチ>
清津峡の駐車場に駐車して歩いてトンネル前まで行き入渓。第一駐車場は早朝はクローズしており駐車不可。最近のインスタ映え効果なのか、日中は物凄い人で駐車場に入りにくい。そのため、早朝に入渓することを推奨。ゴルジュ終了後はトレッキングコース用の駐車場がある八木沢まで歩き、タクシーか車もう一台で入渓点まで戻る。なお、峡谷沿いに登山道マークがついているが峡谷までの高差があり、エスケープできる場所が限られるうえ、道の状況も不明なのであてにしない方が良いと思う。
<装備>
念のためロープ。ずっと水を浴びているのでウェットスーツは上下欲しい。ライフジャケットが無いとすごく泳ぎ疲れると思う。足回りはラバーでもフェルトでも可
<快適登攀可能季節>
8月~9月。暑い時期がお勧め
<博物館など>
十日町博物館:新潟県といえば火焔型土器の聖地。全国の縄文土器全て魅力的だが、やはり火焔装飾の異様さは頭抜け素晴らしい。国宝が8点くらい?展示されているが、重文、市指定文化財の土器も面白く絶対に訪れたい博物館である。そのほか、織物の歴史と信濃川と雪といった展示も面白い。
十日町博物館:新潟県といえば火焔型土器の聖地。全国の縄文土器全て魅力的だが、やはり火焔装飾の異様さは頭抜け素晴らしい。国宝が8点くらい?展示されているが、重文、市指定文化財の土器も面白く絶対に訪れたい博物館である。そのほか、織物の歴史と信濃川と雪といった展示も面白い。
磯辺行久記念 越後妻有清津倉庫美術館:十日町周辺はアートで町おこしをしており、興味深い美術館やモニュメントが沢山ある。廃校後を利用した美術館で清津峡最寄りなので是非どうぞ。
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