頸城山塊はゴルジュの宝箱である。早川支流の一ノ倉川もその一つ。この山域の特徴である堆積岩と安山岩質溶岩が織りなす洗練された廊下を味わうことができる。遡行内容としてはテクニカルな遊園地系。クライミングはそれなりに難しいが、効きの良い支点は取り易いためフリークライミングを思いっきり楽しめる。ゴルジュ内は突破一択の地形であるのも素晴らしい点である。泳ぎと小さな小滝が連続する中で落ちてもドボンだから全然怖くないのもいい。この調子でこの沢に対して賛辞の言葉は幾らでも挙げられそうだ。とにかく行ってみ、むちゃんこ楽しいから!
<アプローチ>
焼山登山口へ駐車し焼山川へと続く林道を歩く。焼山川へ出てから一旦下降して一ノ倉川へと入る。幕営箇所は1230m付近、1330m付近。下降は水無川へ向かうのが合理的。ただし、崩壊が激しい沢なので雨天時の通過はお勧めできない。下降で大きな滝が3つ現れるが、最後の滝の懸垂では古い残置ハーケン二本となる。残置の利用を回避する場合、灌木をで懸垂することとなるがその場合は50mロープ2本が必要な距離となる。
合理性には欠けるが、水無川を登り返し登山道を利用すれば雨の日でもエスケープ可能であり、懸垂や雪渓の有無には関係ない。
<装備>
ピトン少々、カム0.3~2。足回りはフェルト推奨。ロープは50m一本でOK。盛夏を過ぎるとウェットスーツがあったほうがいい。ショート荷揚げやお助け用にアブミがあると便利
<温泉>
笹倉温泉龍雲荘:秘湯系高級温泉というイメージがある。入浴料はちょいと高いが話のタネに一度はどうぞ。
<温泉>
笹倉温泉龍雲荘:秘湯系高級温泉というイメージがある。入浴料はちょいと高いが話のタネに一度はどうぞ。
<快適登攀可能季節>
8月~10月。雪渓の具合を考慮すると9月がベスト。そうでなくとも虫が少なく快適な時期がよい。
フォッサマグナミュージアム:ジオパークの町糸魚川の基幹博物館。何とか時間を捻出し必ず訪れたい
翡翠園:散策可能な日本庭園。よく考えられていて、どこから見ても趣が有る。島根県足立美術館の作庭が有名な中根金作による庭園である。構成から考察するに、彼はあの巨大なヒスイ原石を嫌悪していたのではないかと邪推してしまう。
玉翠園:同じく中根金作による庭園。こちらは観覧庭園でガラス越しにしか眺めることは出来ない。柔らかな丘による高低が印象的。
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