北アルプスは高瀬川以南の北アルプス南東部は花崗岩が主たる岩である。花崗岩の分布は気になるところである。これまで高瀬川、乳川、中房川と徐々に南下し調査を進めてきた。断層による破断、温泉による変成など多少差は幾分あるけれど大体花崗岩であった。南中川谷と糠川はどうだろう。
南中川谷左俣は滝マークが多く記されている。1654mまでは幾つか小滝があるものの極端に悪いものは無い。スラブ状の滝を左から登ったところがヌメリがあり、やや悪かった程度。最近の豪雨で土砂が多くなっているのが目につく。左俣に入るとゴルジュ地形となり俄然沢登り感が高まる。滝を登るにせよ巻くにせよスラブ状で随所にヌメリあり。ゆるい傾斜に油断してノーロープで取り付くと危険な場合が多いので、安全マージンを取って早めに確保したほうがいい。泊りの予定で来ているが空模様が怪しいし、進捗が頗る順調である。2150m付近で尾根を乗り越し、糠川へ下降することとする。尾根に出るとツガの森で下草が乏いので歩きやすい。比較的風が弱い高標高帯の森の雰囲気は良いものだ。糠川へ下降すると、何かは分からないが花崗岩よりも青黒い岩が現れ始める。糠川は異なる由来の岩が含まれるようだ。違いがある箇所を見つけられると嬉しいものである。糠川も土砂が多い渓相で荒れている。堰堤をエンヤコラ下降して取水堰堤まで歩くと林道に抜ける。
南中川谷左俣上部は程よく登り応えがある滝が続く。直登と巻きのバランスも良好なので総合的に楽しめるだろう。主稜線まで抜けずに糠川を下降するならば、沢慣れしたパーティーの一日行程として丁度いい。盛夏に最初から日帰りで臨むならば東大天井まで行ってから糠川を下降することもできるかも。長い日程を取って梓川方面へと繋げるのも魅力的だ。
<アプローチ>
中房温泉へ向かう林道の脇に駐車して入渓。ゴルジュ地形と土砂によって快適な幕営箇所は少ない。ある程度のところは2030mの二俣だけかもしれない。筆者らは顕著な滝を越えて2150m付近から右岸尾根を乗り越し糠川へと下降した。下降した糠川支流は滝が割合多く懸垂下降を複数回実施。糠川本流は下り易い。
<装備>
カム&ピトン少々。花崗岩の谷だが、ヌメリが強くフェルトの方が有効。
<快適登攀可能季節>
7月~9月 雪が少ない山域なので比較的早くから楽しめる。寒さには注意
<博物館など>
碌山館:荻原碌山やその仲間の作品を展示。鉱夫、デスペア、手(高村光太郎)等の有名作品がある。建物も趣がある。安曇野の山に来たらまず行きたい。
碌山館:荻原碌山やその仲間の作品を展示。鉱夫、デスペア、手(高村光太郎)等の有名作品がある。建物も趣がある。安曇野の山に来たらまず行きたい。
安曇野市豊科近代美術館:宮芳平という作家の作品が良かった。特に詩集「AYUMI」は熱がこもっている。
高橋節郎記念美術館:漆を用いた絵画がとても興味深い。
穂高郷土資料館:穂高町で使用されていた狩猟用具や農耕用具が展示されている。二階には近辺で出土した保存状態の良い縄文土器が数多く展示。面白い。
安曇野ちひろ美術館:いわさきちひろの作品を中心とした絵本の美術館。いわさきちひろは絵本を俳諧になぞらえて表現していたとか。人となりを理解して味わえるの展示となっているのが面白い。
穂高郷土資料館:穂高町で使用されていた狩猟用具や農耕用具が展示されている。二階には近辺で出土した保存状態の良い縄文土器が数多く展示。面白い。
安曇野ちひろ美術館:いわさきちひろの作品を中心とした絵本の美術館。いわさきちひろは絵本を俳諧になぞらえて表現していたとか。人となりを理解して味わえるの展示となっているのが面白い。
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