ザクロ谷

日本でも屈指の谷と評判高いザクロ谷。富山岳人には実は身近なゲレンデ。階段登って、トンネル抜ければハイ、ゴルジュ。上部も牛首から下降すれば容易く取り付くことが出来る。称名までなら近いのでお金も掛からない。オンサイト、ワンプッシュとこだわりを持つことは素晴らしいが、トレーニングと割り切って行けるところまで行って下降するという気負わない楽しみ方も出来ると思うのです。ということで富山岳人の皆さん、気負わずに、無理せずに取り付いてみましょう。もっと立山が好きになりますよ。

＜アプローチ＞

下部から取り付く場合は、称名の発電所から階段を上がりトンネルを抜ける。上部のみの場合は大日平へ上がる登山道を登り、牛首から下降する。支流の早乙女谷も楽しい谷と聞く。

称名まで富山大学からおよそ１時間。

＜装備＞

カム一式、ピトン各種、お守りとしてボルト、鐙。水温は驚異的に冷たい。ウエットスーツは厚いものの方が良いと思う。ライフジャケットも有効。上部の滝で右岸を渋いスラブを登るが、苔っぽいのでタビで登る。偉大な先人の足跡を辿る場合はチョンボ棒が必要。

＜快適登攀可能季節＞

８月中旬～９月上旬。ザクロ谷の牛首のコル付近はそこそこ良い幕場がある

＜温泉＞

ホテル森の風立山、吉峰グリーンパーク

＜博物館＞
立山博物館：別館まんだら遊園の異空間を一度は味わってほしい。
カルデラ砂防博物館：僕の好きな、治水の恩人ヨハネスデレーケの展示もある。