上の廊下の遡行者は多いが、上の黒ビンガを登ったという話は聞かない。確かにこんな山奥に鉄の塊を持っていくのはしんどい。でも担いで行ったなら、神様の機嫌次第で素晴らしい経験が出来るに違いない。我々は正面壁右のルンゼを登った。正面壁本体の冬季は未だ為されていない。岩は硬い印象を受けた。正面壁上は巨大雪田があり雪崩の危険性が非常に高い。それもこの壁の魅力を倍増させている。ルンゼならば氷が少しは有る。3月はどうなっているのだろう。正面壁のスラブ帯は埋まっていると考えられるが傾斜の強い場所は露出していると思う。
<アプローチ>
入山場所はいくらでも考えられるが、我々は安易なブナ立尾根を選択した。車は葛温泉にお願いして駐車した。1日500円だったかな?正直に申告しましょう。大町側は比較的積雪が少なく乾いている(当県比)、富山側の湿雪ハードラッセルが初日に無いのは嬉しい。そこから赤牛岳まで縦走し薬師見平へ地形図の緩傾斜帯を狙い下降。歩きを交えながら懸垂3回でビンガだ。登攀終了後にどこへ降りるかは色々。我々は鍬崎山へ縦走しあわすのスキー場へ下降した。
富山大学から葛温泉まで下道でおよそ4時間くらい、糸魚川まで高速を使うと2時間30分くらい。
富山大学から葛温泉まで下道でおよそ4時間くらい、糸魚川まで高速を使うと2時間30分くらい。
<装備>
どこを登るにしろ残置物は一切期待しない方がよい。季節によるがカム1.5セット、トライカム少々、ナッツ小さいの、ピトン各種。スクリュー1本くらいが適当か。もちろんひん曲がった今風のアックスが有効。
<快適登攀可能季節>
12月下旬~3月上旬。南面のため、高曇り時が良いでしょう。
<温泉>
ホテル森の風立山、吉峰グリーンパーク(いずれもあわすの下山の場合)
車回収時に葛温泉に入るのも一興。そして帰りは大町の登山博物館へGO。
車回収時に葛温泉に入るのも一興。そして帰りは大町の登山博物館へGO。
0 件のコメント:
コメントを投稿