情報の少ない山には人も少ない。中谷川流域は登山大系でも紹介されていないため、マイナーな山域と言えるだろう。その中でも横沢は規模が小さいため、また一段と遡行者が少ないと思われる。ところがどっこい、ナメあり、大滝ありの秀渓なのである。
地形図を一目してまず、1300付近と1650m付近がコンタ混雑地帯となっているのでポイントとなるのが分かるであろう。実際にここにはスラブ状大滝と大ハング異形滝がそびえておりハイライトである。この間の区間にはナメを基調とした落ち着いた渓相が続いて中だるみは無い。平流部分はナメ、標高を上げる箇所は大きめの滝と緩急がはっきりしている谷だ。最上部までこの構成は変わることが無いのが素晴らしい。滝は少し支点が取りづらそうなものが多いため注意が必要だろう。筆者らは残念ながら下降に横沢を用いたため、遡行の喜びは味わっていない。きっと忘れたころ、秋の紅葉の時期にでもまた遡行に訪れるだろう。
<アプローチ>
糸魚川方面から継続で訪れたので、小谷側からのアプローチは不明。多分小谷温泉のキャンプ場に駐車して登るのだと思う。日帰り遡行がいい。
<装備>
ピトン類とカム少々。ナメ滝か絶望的な大滝しかないのでギアの出番はないかもしれない。足回りはフェルト推奨
<快適登攀可能季節>
7月~11月。この近辺では比較的雪渓の残りにくい地形をしているので、初夏からいけるかも。
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