2021年7月10日土曜日

小川 打谷東俣










小川支流の打谷は県人にはぜひ親しんでほしい。西俣と中俣は登山道を利用しやすい位置に突き上げるので取り付きやすい。下山も登山道を利用すると時間を読みやすいので気分的に楽。その割に充実した遡行を楽しめるのが魅力である。では、東俣はというと、登山道から遠く離れた藪尾根へ抜けるので取り付く人は極めて少なくなる。

 東俣に入るとゴルジュの発達に驚く。しばらくは小滝が続く程度なので快適。でかいスラブ滝と小滝で押してくる中俣とも違った雰囲気なのでウキウキである。等高線が詰まってくるあたりは立派な連瀑帯でまたまたびっくりする。その上からゴルジュはさらに狭くなりステミングを多用しつつ、CS滝ではずりずり。尾根に上がってから山頂まで長いヤブコギをするのは骨が折れる作業だ。下若狭谷へ下降すればひたすらの苦しみではなく、程よい緊張感を持った下降を楽しめる。

西俣では物足りず中俣よりもマイルドを求める人にお勧め。とはいえ、滝の多い谷を下降し総合力を試されるので油断はならないのでご注意を。

 <アプローチ>

小川ダム手前から入渓。水線が描かれている本筋を忠実に詰めると、負釣山へと通じる藪尾根に突き上げる。筆者らは370m付近の二俣を左に取り、下若狭谷支流を下降した。

<装備>
恐らくスリングだけで問題ない。岩は硬いので支点は取り易い。カムやピトン、パッシブ系もばっちり効くと思う。

<快適登攀可能季節>
7月~11月上旬。

<温泉>
バーデン明日:シロクマさんのはく製が圧倒的。そのほか、鍾乳石や謎の置物が面白い。温泉は誠に普通でよろしい。

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