2021年7月18日日曜日

瓢箪谷右岸支流 三方岩岳直登沢
















蛇谷支流は素晴らしい沢が犇めいている。願わくば訪れたいのだが、金沢へと回り込んで行く事、理不尽なルールで縛られる有料道路が通っている事により心理的ハードルが極めて高い。えーい、こうなったら東面からの山越えで取り付いてしまえ。

東面からの山越えで最も近いのが三方岩岳直登沢である。瓢箪谷左俣を下降して右俣と合流後に右岸から出合う沢だ。この沢は本当に間断なく滝が現れる。特に下部ゴルジュ内の連瀑帯は渋い登りが連続して緊張感が続く。容易に巻くことはできない地形だし、支点は決して取り易くはない。25m大滝を越え、2条滝を登ると確保が要らない(と思う)滝が続く。美しい渓相に快適な滝が連続するボーナスステージがそこそこ長く続く。最後は岩質が変わり、のっぺりとしたナメから濃密な笹薮を経て稜線へと至る。

ミスの許されない緊張感のある谷で篤志家には是非おすすめしたい。蛇谷の沢はすべて概ねこの沢と似た登攀系と聞く。短くて難しい「みじかしい」沢は富山に少ない。蛇谷はもちろん、ハチブセや小屋場の沢など他の白山みじかしい谷も気になるところだ。

<アプローチ>

馬狩から野谷荘司又は三方岩山へ向かう登山道を歩いて稜線へ至る。瓢箪谷左俣を下降して直登沢出合いに向かう。瓢箪谷左俣の下降は懸垂下降にクライムダウンなど各種技術を要する。下降そのものが結構面白いのでお勧め。


幕営は直登沢出合い、直登沢中のちょっとしたところでする。いずれも増水には耐えられないので天候判断には注意を払う。白山白川郷ホワイトロード側のアプローチは使ったことが無いので不明。

<装備>
カム#1まで一式、ピトン各種。

<快適登攀可能季節>
7月~10月。西南面なのでこの山域にしては早く取り付ける。ただし、水量が多いとちょっと苦労する。巻く場合も悪くなるので雨の後は取り付かない方が良いと思う。

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