運転が苦手で出不精がちな性格により、中部地方以外の地域で登山を殆どしたことが無なかった。山登り以外で旅行もしたことないので日本全体の事は良く知らない。いいおじさんが旅行もせず、ジメジメした暗い空の元で登山しかしていないとは由々しき事態である。諸々が標準偏差から大きく逸脱しても構わないが、相場感に通じていることは相互理解の観点から重要なんではないかと思う。宮崎県は膨大な岩資源に恵まれたクライミング天国である。乾いた岩と青い空、それに美味しいご飯もある。これだ!
遠路はるばる訪れたのは比叡山周辺の岩場。数多くのマルチピッチルートとボルダー課題があることで有名である。この周辺だけでワンシーズン遊んでも飽きないくらいの岩量があった。マルチピッチの支点はボルトがメインだが物凄く良く整備されているので快適そのもの。フェース、スラブ、クラックと壁の構成が多彩であるのも魅力である。クラック部分はボルトを無視して登るといい。色々と登ったが大長征ルートと白亜スラブというルートの印象が強く残った。どちらも難しくは無いが、イメージ通りの九州クライミングを堪能できた。マルチを登った後すぐにボルダーに興じれる手軽さもありがたい。エリアに岩が集中しているので、ちょっとした時間でも十分楽しめる。
そんなこんなしていると結局山か岩しか登らず観光要素は乏しくなってしまうのだが、ま楽しかったので良し。一番驚愕したのは北浦のブリが脂がのっていなくて、身がしまっていたこと。フクラギとも異なる触感で、同じ魚でも産地によりここまで味が変わるのかと魚食の奥深さを深く感じたこと。これこそが一番の収穫であった。
<アプローチ>
富山からは丸一日かけて宮崎に到着する。筆者らは運転時間を削減すべく佐田岬から大分に渡った。
<装備>
クライミングギア、ボルトが良く整備されているのでヌンチャクも多数。
クライミングギア、ボルトが良く整備されているのでヌンチャクも多数。
<快適適期>
多分10月~4月くらいなんじゃないかと思う。
<温泉>
日之影温泉:比叡山周辺には公衆浴場は無いので日之影へ行く。
喜楽湯:延岡にある銭湯。物凄い昭和風なレトロ銭湯で面白い。観光地として楽しむのがよい。
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