どこを登っても面白い錫杖前衛フェース。古いトポのラインとて一筋縄ではいかない。1ルンゼ右俣は登山大系にさらりと内容が書かれており、上部は第二フェース(中央壁)ルートと合流するぐらいしかわからない。
意外に悪い1ルンゼ本流の出だしを越えて、本流と別れてから傾斜の強いチムニーに入る。ここはガバが多くダイナミックな動きを楽しめる。このチムニー中間部は右手アイスアックスに氷、左手チキンウイング、左足レッグバー、右足氷フロントポイントという贅の限りを尽くしたおもてなし。次の意外に悪い草付き凹状を越えると明らかに悪そうなオフウィズス~スクイズチムニー。しかも雪がびっちり詰めっていて非常に奮闘的であった。最後は第二フェースのすっきりとした壁を登るのだが、雪だらけの序盤に時間がかかりすぎここで終了。次は中央壁を下部から登ってこの上部壁を楽しみたい。
こんなに面白くていいの?!いえいえ、いいんです。それが錫杖なんです。しかも沢山あるんです。冬の上宝は夢の国、冬壁愛好家の神宝。
<アプローチ>
槍見から登山道。終了点はP3の頭。下降は同ルートが無難ではないか。
<装備>
カム一式(0.75~2まで2セットあると安心)、ピトン数枚、トライカム少々。
<装備>
カム一式(0.75~2まで2セットあると安心)、ピトン数枚、トライカム少々。
<快適登攀可能季節>
12月~3月。出だし2ピッチは1ルンゼと共通。氷結が甘いと1ピッチ目が悪い。
12月~3月。出だし2ピッチは1ルンゼと共通。氷結が甘いと1ピッチ目が悪い。
<温泉>
栃尾の荒神の湯は良い露天風呂。体を洗う場合は石鹸を持っていこう。寒くて洗えないかもしれないけど。割石温泉まで行くのもいいだろう。
栃尾の荒神の湯は良い露天風呂。体を洗う場合は石鹸を持っていこう。寒くて洗えないかもしれないけど。割石温泉まで行くのもいいだろう。
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