冬壁の自由さを感じるのは気の向くままにふらふらするとき。何も気合を入れて取り付くばかりが面白さではないとも思う。南壁ルンゼよりも上流側、南壁のメインウォールの左側には緩いルンゼが続いている。このルンゼを詰めたらどうなるのかしら。
ラッセルとなる雪面が終わると、砂利と草付きが混じった壁となる。クライミングより沢登りに近い内容ではあるがやっぱり面白い。60m2ピッチ登ると左側の南壁ルンゼとを分けるリッジが近くなる。ここを右に入ると南壁の左端にあるスラブ状岩壁に入る。スラブは手が付けられないので藪がうるさい箇所を繋げて高差60m程度を這い上がる。最後はスラブ帯のすっきりとした草付きを登ったのち、2mくらいのハング帯を乗越して樹林帯へ入り終了。
後日、登山大系を確認したところ左方ルンゼと呼称されていることが分かった。ハング帯に残置ピトンが有ったので同じことを考える人がかつて存在したのであろう。いきり立って敢えて登りに行く場所ではないだろうが、ぶらっと行って遊ぶには丁度いい。
<アプローチ>
下降は樹林帯から南壁ルンゼ方面へとトラバースし南壁ルンゼの緩傾斜に出る。南壁ルンゼ右岸尾根は簡単に歩けるのでしばらく下降する。やがて尾根の傾斜がきつくなり岩壁となるがここで南壁ルンゼ左岸尾根へと渡り、適当な箇所から左方ルンゼへと懸垂下降する。
下降は樹林帯から南壁ルンゼ方面へとトラバースし南壁ルンゼの緩傾斜に出る。南壁ルンゼ右岸尾根は簡単に歩けるのでしばらく下降する。やがて尾根の傾斜がきつくなり岩壁となるがここで南壁ルンゼ左岸尾根へと渡り、適当な箇所から左方ルンゼへと懸垂下降する。
<装備>
ピトン各種。カム一式。
ピトン各種。カム一式。
<快適登攀可能季節>
12月~2月。氷雪が付着するような冷え込んだタイミングで取り付くことをお勧め。草付きが緩まない状態がベスト。
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