2022年9月6日火曜日

瓢ヶ岳 粥川左俣

 








岐阜県の登山を兼ねた円空活動の中心となるのは関市側の高賀山と瓢ヶ岳の美並だと思う。高賀山は円空晩年の地であり、一方美並は円空生誕の地である(羽島の生まれという説もある)。どちらの山も沢登りやクライミングで何度も訪れる事が出来るのも嬉しい。

粥川は瓢ヶ岳北面を流れる川でウナギが鬼退治へ向かう道案内をした、という奇妙な伝説がある川だ。ウナギに感謝して粥川集落ではウナギ捕獲が禁じられているというのだから筋金入りである。そこまで大事にするとは、もしかしたら本当に鬼退治にウナギが大活躍したのかもしれない。

粥川は左右の支流はもちろん、側壁から落ちる滝が有ったりと隅に置けない。やはり山屋としてまず山頂を目指す左俣をチョイス。入渓して直ぐに三枚滝である。高さは無いが3つの滝の落ちる角度と高さが絶妙でリズム感があるいい滝だ。渇水ならば登れるのかもしれないけど、ドウドウと流れており右岸巻きした。以後は滝芯やすぐ横を快適に登れてうれしい。そして森の雰囲気もなかなか良くたのしい。途中林道の暗渠をくぐるののが珠に傷だが、ロープを出さずにちゃきちゃきエンジョイモードで進行できる。あっという間に稜線へ出てしまい寂しいが、後の円空活動の時間を十分とれるので良しとしよう。

この沢だけを目的とするにはちょっと物足りない。円空活動はもちろん、フクベボルダーをした後のアイシングとしても使える。沢登りをやらないボルダラーを連れこんでも問題ない内容なので紅葉や新緑とあわせてまたきたい。

<アプローチ>
星宮神社から伸びる林道を走りダート林道の手前に駐車して少し歩いて入渓。下山は瓢ヶ岳西にある奥瓢ヶ岳の奥にある宮奥登山道を利用すると早い。宮奥登山道は未整備の箇所が多く笹が茂りがち。しかも急斜面で泥っぽいので降りにくい。下降点の看板も分かり難いので要注意。

<装備>
特に何もいらない。ヒルが多いので肌の露出注意。

<快適登攀可能季節>
5月~11月。新緑の時期に行ってみたい。

<博物館など>
美並円空ふるさと館:作品を年代別に並べてあり、作品の変遷を辿ることが出来る。併設されている美並生活資料館も充実している。

円空研究センター:作品の展示は無いが、円空の足跡や信仰についてのパネル展示が纏まっており円空の人となり全体像を把握するにはよい展示。

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