加賀市の大聖寺川と坂井市の竹田川。この二つの河川でする沢登りは内容がよく似通っている。ケイ酸豊富な硬い岩盤が露出した渓相は美しく、シャワークライミングでガンガン登っていく。どちらの流域を甲乙つけがたく、さながらカストルとボルックス。二つで一つと考えて楽しもう。
水上谷は1045mの南丈競山に北面から突き上げる谷である。遡行内容は下流の小倉谷に比肩するがこちらの方がガッツリシャワークライミングする印象である。とにかく楽しい小滝が川原を挟むことなく連続する。あー楽しいなぁ。おはしゃぎモードだと時が過ぎるのが早い。飽きる間もなくあっという間に山頂に達する。山頂の少し手前に草付き要塞状の滝があるがこの景観は他では見たことが無く不思議な滝で実によかった。下降するユーゼン谷もナメが美しい谷で退屈しない。
竹田川の支流はどこを登っても楽しいのだろう。ちょっと沢登りを経験したら遡下降を含めた水上谷へ行くと一気に虜になること必至である。
<アプローチ>
竹田川横の林道は意外に健在で釣り人に多く利用されているみたいだ。水上谷出合いに駐車して本流を渡り入渓。下山は丈競山を少し南に降りてからユーゼン谷を下降する。ユーゼン谷は懸垂下降も要らずに快適に降りられる。ナメが発達した美しい谷で降りるのも楽しい。
<装備>
スリングのみでOK。沢慣れしていればロープの出番はないかも。足回りはフェルト
<快適登攀可能季節>
6月~11月。標高が低いので新緑の季節から紅葉の晩秋まで楽しめると思う。
<温泉>
山中温泉:下山後は総湯菊の湯をおすすめする。銭湯風の公衆浴場で石鹸は持参する必要があるものの、440円とリーズナブル。男女は別建屋となっている。
<温泉>
山中温泉:下山後は総湯菊の湯をおすすめする。銭湯風の公衆浴場で石鹸は持参する必要があるものの、440円とリーズナブル。男女は別建屋となっている。
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