小滝川メボソ沢といっても特定できる人は殆どいないと思うので説明しよう。小滝川350m地点左岸より合流する沢で、大ヒシの岩場の尾根を跨いだ裏側にある沢である。アプローチが比較的近く滝マークがあり南面にある沢なので入ってみようかなと思わせる谷だ。
出合から直ぐに三条の瀑布が現れる。見ごたえのある滝だ。水量が少なければ真ん中を登れる可能性があるが、おとなしく高巻く。フェルトだと滑るツルツルの砂岩の小滝やスラブを慎重に登ると一旦谷が開けて沢床が浅くなる。土砂が多い谷なので藪っぽくなるが我慢しながら登る。小さな右支流を分けると20mの美瀑が突如現れる。枝沢と二段瀑になって見えるが本流は右に折れている。ここから楽しい滝とミニゴルジュゾーンとなる。大きな滝は登るのが難しいかリスキーなので巻くことになるが小滝は概ね快適に登ることができる。土砂は相変わらず多いものの谷の深さが出ているので気にならない。藪漕ぎは殆どなく尾根に出ることができて下降するシバクラ谷も近い。下降は簡単ではないが難しくもない。程よい緊張感を味わって最後はゆったり美しい森となり車の近くにゴール。
バランスの取れた内容と良い運動感が得られる高低差である。富山からの日帰り沢登りとしては結構いい。ただ、土砂が多い沢であるのは間違いないので森の美しさを求めている人には向かない。逆に土砂沢愛好家にはお勧めできる。北陸土砂の名渓50選なる書物を執筆する機会があれば間違いなく入れたい沢である。
<アプローチ>
小滝川発電所から先はゲートがあり封鎖されている。ここに駐車して入渓。メボソ沢を登ったら土倉沢の一本上流のシバクラ沢を下降することとなる。こちらは2回くらい懸垂があるがあとは巻き降りやクライムダウンでこなせる。シバクラ沢は上部は砂岩や泥岩であったが途中から玄武岩となり、その一部には石灰岩を含んでいた。終盤は石灰岩比率が高くなっており、地質図の記載とは相違があった。最後は発電所へ降りる歩道が右手に現れるのでこれを利用する。
<装備>
登りでロープは使わなかった。下降用にロープ。フェルトだと磨かれている箇所に滑ったが、ゴムだとコケでぬめりそう。どちらが良いとは一概に言えない。
<快適登攀可能季節>
7月~10月。
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