2022年1月31日月曜日
八右衛門沢 右岸壁奥壁
八右衛門沢 右岸壁前衛壁
2022年1月18日火曜日
錫杖岳 1ルンゼ右俣
どこを登っても面白い錫杖前衛フェース。古いトポのラインとて一筋縄ではいかない。1ルンゼ右俣は登山大系にさらりと内容が書かれており、上部は第二フェース(中央壁)ルートと合流するぐらいしかわからない。
意外に悪い1ルンゼ本流の出だしを越えて、本流と別れてから傾斜の強いチムニーに入る。ここはガバが多くダイナミックな動きを楽しめる。このチムニー中間部は右手アイスアックスに氷、左手チキンウイング、左足レッグバー、右足氷フロントポイントという贅の限りを尽くしたおもてなし。次の意外に悪い草付き凹状を越えると明らかに悪そうなオフウィズス~スクイズチムニー。しかも雪がびっちり詰めっていて非常に奮闘的であった。最後は第二フェースのすっきりとした壁を登るのだが、雪だらけの序盤に時間がかかりすぎここで終了。次は中央壁を下部から登ってこの上部壁を楽しみたい。
<アプローチ>
<装備>
カム一式(0.75~2まで2セットあると安心)、ピトン数枚、トライカム少々。
12月~3月。出だし2ピッチは1ルンゼと共通。氷結が甘いと1ピッチ目が悪い。
栃尾の荒神の湯は良い露天風呂。体を洗う場合は石鹸を持っていこう。寒くて洗えないかもしれないけど。割石温泉まで行くのもいいだろう。
2022年1月13日木曜日
六百沢の岩場 右岸凹角
明神岳2263m峰 南壁左方ルンゼ
下降は樹林帯から南壁ルンゼ方面へとトラバースし南壁ルンゼの緩傾斜に出る。南壁ルンゼ右岸尾根は簡単に歩けるのでしばらく下降する。やがて尾根の傾斜がきつくなり岩壁となるがここで南壁ルンゼ左岸尾根へと渡り、適当な箇所から左方ルンゼへと懸垂下降する。
ピトン各種。カム一式。
<快適登攀可能季節>
12月~2月。氷雪が付着するような冷え込んだタイミングで取り付くことをお勧め。草付きが緩まない状態がベスト。
2022年1月11日火曜日
赤沢山 針峰PⅢジェードル
福地温泉で日本最古の化石が発見されている。年代は古生代オルドビス期~デボン紀。即ち5億年~3億6000年前である。残念ながら冬期登攀後は観察できない。
坂巻温泉、平湯温泉
赤沢山 正面壁チムニールート
赤沢山の岩場において針峰と正面壁の存在感は圧倒的である。アプローチで最初にこの岩壁群を目にすると「凄いところがあるもんだなぁ」としみじみ思うのである。
正面壁は標高は2100m以上とそこそこ高いものの、南面で頂稜に樹林帯がなく草付きの発達が乏しいことからコンディションは概ねドライな場合が多いようだ。また、雪崩リスクの高い赤沢の性質を鑑みると氷雪を纏った正面壁を登るタイミングは思った以上に少ない。常日頃より徳行功徳の五重塔建築に勤しむ筆者らは幸運にも氷雪を纏った正面壁を楽しむことができた。
出だしのコーナー状のスラブからいきなり面白い。コーナーの凍った草付きと岩壁側の雪を纏ったスラブの小さなスタンスを拾いながらジリジリ登る。プロテクションはイボイボとペナペナの灌木だが何とかなる。途中右トラバースするのだが、スラブに絶妙な細いバンドが走っており感動する。2ピッチ目はどこでも登れそうだし、どこも登れなさそうにも見える浅い凹状スラブを辿る。全く支点が取れないように見えるが雪を払いのけ丹念に探せばピトン、トライカム、カム、全てでしっかりとれる。岩は脆いが傾斜は緩く順層ホールドなので落ち着けば非常に楽しめる。3ピッチ目は傾斜が強いチムニーから再び脆い岩のスラブ。岩が脆く全ピッチ中で最も支点が取りにくいところだ。支点が脆弱なのでワンムーブ毎に多少の覚悟がいるが、登り終わって下を見た時のすっきりとした感じは気持ちがいい。最後はホールドが豊富で容易なチムニーを登ると山頂へと至るリッジに飛び出す。
福地温泉で日本最古の化石が発見されている。年代は古生代オルドビス期~デボン紀。即ち5億年~3億6000年前である。残念ながら冬期登攀後は観察できない。
坂巻温泉、平湯温泉
2022年1月10日月曜日
明神岳2263m峰 前面フェース水神登路
2263峰では幾つかのラインが取れる西壁、南壁、東壁が人気。概念図には前面フェースと奥壁という岩場も描かれておりこちらも興味をそそる。というか、対岸の明神遊歩道から丸見えでどちらも大変魅力的に見えるので行くっきゃない。
実際の前面フェースは期待以上の立派さで迎えてくれた。壁からはここを登れと言わんばかりの登路が示されており、それを表すルート名に感心するばかり。氷雪が付着したスラブ帯を2ピッチ楽しく登ると6mくらいの強傾斜フェース帯となる。ここはホールド豊富でホールディング良し、フッキング良し、プロテクション良しの三拍子そろった面白ポイント。ここから灌木の生えたルンゼ状の氷雪を登ると右のリッジ状に吸収され大テラスとなった。筆者らはここで終了としたが、そこからさほど困難ではない3P程度で前面フェースの頭へ到達できるように見えた。遠望したところによると大テラスから東壁へ継続できるようだ。
随所にがっちりとした支点が得られる2263峰の中では珍しいラインと言える。それでも下部は逆層スラブの明神要素もちゃんと含んだ内容で素晴らしい。下降も難しくないので是非お勧めしたい。
<博物館など>
福地温泉で日本最古の化石が発見されている。年代は古生代オルドビス期~デボン紀。即ち5億年~3億6000年前である。残念ながら冬期登攀後は観察できない。
坂巻温泉、平湯温泉