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2017年7月20日木曜日

深瀬大滝






池原は沢屋にとって廻り目平のようなものだ。そこかしこに日帰りで楽しい大滝とゴルジュがあって、どれも入下山のアプローチは楽勝。温泉は近くに有るし、買出しも容易なので、山登りというよりフリークライミングをしている感覚に近い。

国道からアプローチ10分の深瀬大滝もその筆頭である。しかしながらその登攀はとても面白い。水量にもよるが、1Pから積極的なシャワーフリークライミングを味わえる、上部は水線沿いを抜けるもよし、右岸のクラックを楽しむのもよしといった所である。全般に支点の効きは良好でラインさえ選べば登攀自体もさほどシビアではない。到着してからの軽く一本、帰る日の一本とライトな楽しみ方が可能な大滝だ。

<アプローチ>
国道169号の深瀬トンネル手前に駐車し即入渓。あっという間に大滝が現れる。大滝の上も美しい沢なので、詰め上がるのも面白いと思う。
富山からは大阪周り、名古屋周りどちらも遠い。紀伊自動車道が出来て名古屋周りのほうが早いかもしれない。富山からおよそ6時間位だったかしら。帰りの時間は四日市と一宮ジャンクションの渋滞が予想されるので、北陸道を利用するほうが良さそう。

<装備>
カム一式半(キャメ#0.4-1が二つあると心強い)、ピトン各種、ナッツ少々。クライミングシューズで登ると良い。

<快適登攀可能季節>
4月~11月。この土地の季節勘がないので良く知らないけど。

<温泉>
きなりの湯:下北山スポーツ公園にある温泉。入湯料600円。広い休憩所を備え食堂も併設しており賑わっている。

<食事・買出し>
ヤマザキショップとJAショップがある。生鮮食品もここで買出し可能。どちらも9:00~19:00までの営業時間なので残業する場合は注意である。JAショップ横にある花川という食堂も美味しい。

2016年4月20日水曜日

芦廼瀬川








大峰の有名渓。スケールの大きな本流遡行が日帰りで楽しめる。沢登りとしては大味な感は否めないが、泳ぎ、登攀いずれの要素もあるので沢経験の浅い人が場数を踏むのに良い。お泊りで、釣り、昆虫採集、天体観測して、のんびりするのも楽しそう。

<アプローチ>
下山は国道425号を利用する。車が2台あれば良いが無い場合はかなり長い距離を歩くことになる。折りたたみ自転車があれば良い。富山からは大阪周り、名古屋周りどちらも遠い。大阪から国道309号で行った。紀伊自動車道が出来て名古屋周りのほうが早いかもしれない。富山からおよそ6時間位だったかしら。

<装備>
カム少々、パッシブ少々

<快適登攀可能季節>
5月~10月。暑い時期に泳いだ。新緑の時期もよさそう。

<温泉>
道の駅おくとろ:綺麗な内風呂、眺めの良い露天風呂。食堂では1080円という安値でビュッフェスタイルの食事が可能。種類、質ともに高いので食欲旺盛な沢ヤに最高。また食べに行きたい。

2016年3月31日木曜日

ツキ谷








アプローチが非常に近く気軽に大滝登攀を楽しめる。千尋滝ばかりが登攀対象として考えられているが出合いの滝も面白い。岩は硬くプロテクションも良好。ホールドは基本ガバ。千尋滝の核心部は泥が過ぎてフリーで登るのはかなり難しそう。中間部は水流の中に入り火照った体をクールダウン。上部は支点良好で快適だったと記憶している。水量によってラインに差はでるだろう。

<アプローチ>
国道425号の橋を降りて下の滝から取り付く。滝が近いのでロングドライブ到着後、軽く一本という流れが適当かもしれない。滝を登り上部へ抜けても面白そうだ。富山からは大阪周り、名古屋周りどちらも遠い。大阪から国道309号で行った。紀伊自動車道が出来て名古屋周りのほうが早いかもしれない。富山からおよそ6時間位だったかしら。

<装備>
カム、ナッツ、ピトン各種、あぶみ、クライミングシューズ(無くても良い)

<快適登攀可能季節>
6月~10月。日当たりがいいので11月でも登れそう。

2016年3月30日水曜日

角谷 角滝





ツキ谷の対岸には池原ダムに阻まれた大滝が観える。この谷、地形図に名前もないし、アプローチは面倒。この滝を知っている人間は、ほぼ0である。登ったって自慢にもならないだろう。もちろん登攀記録は未見である。となると、登らざるを得ないのが沢ヤの性である。この責任感・使命感の対象が聖母マザー・テレサの如く社会に還元できるものだったら善かったのだが、残念ながら、ただ水が流れる崖である。

話を登攀に戻そう。序盤、傾斜は緩いもののヌメリがきつい。丹念にブラッシングしホールドを作る。岩は硬くランナウトするが落ち着いてこなせば難しくは無い。ビレイポイントには苦心する。2P目はラープとペッカーでビレイポイントを作成した。さながら写真集、ヨセミテクライマーで観たような光景だ(こちらは水が流れているけど)。3P目からは傾斜は更に落ち、ランニングコンテで慎重に。上部滝の落ち口は立ってきて豪快なムーブで突っ込む。大滝登攀にしては長い滝で、常に水に当たり続ける良いラインである。

<アプローチ>
カヤックや、ボートがあると取り付きやすい。無い場合は泳ぐしか無い。その場合ライフジャケットと足ヒレが必携。登り終わったら、尾根筋から歩いて湖畔に下降可能。富山からは大阪周り、名古屋周りどちらも遠い。大阪から国道309号で行った。紀伊自動車道が出来て名古屋周りのほうが早いかもしれない。富山からおよそ6時間位だったかしら。

<装備>
カム、ナッツ、ピトン各種(ペッカー&ラープ含む)、クライミングシューズ(無くても良い)

<快適登攀可能季節>
7月~9月上旬。水量の多いときでないと水が流れないのかも。


2016年2月27日土曜日

古川岩屋谷










池原ダム周辺はゴルジュと大滝の宝庫。硬い岩と適度な傾斜が沢ヤの全身の細胞から登攀意欲を掻き立てるのだ。古川岩屋谷の出合い滝はダムの湖岸道路沿いの橋からその秀麗な姿を望める。F1から続く連瀑はスケールも見栄えも一級品。どれもフリークライミングで楽しめる。日当たりも良いので遡行は快適そのもので、小気味良く登れるお勧めの沢。

<アプローチ>
富山からは大阪周り、名古屋周りどちらも遠い。大阪から国道309号で行った。紀伊自動車道が出来て名古屋周りのほうが早いかもしれない。

<装備>
カム一式、ナッツ、ピトン各種、あぶみ(一応)、クライミングシューズ

<快適登攀可能季節>
7月~10月。良く知らないけど。

<博物館など>
橿原昆虫館:正統派昆虫館。蝶の放し飼いも温室もある。石川のふれあい昆虫館に似ている

天理市:日本人ならば必ず訪れるべき場所。おぢばがえりしましょう。小生は全く無信仰な輩だが本部を訪問してみた。輪唱の小唄に合わせて座りながらパラパラのような振り付けを同時多発的に舞っている。その姿に厳かな信仰を感じ深く感動した。街の若者も元気で、常人ならば目を背けたくなる汚れた沢ヤにも明るく挨拶してくれる。



2016年1月29日金曜日

前鬼川 不動七重滝








100mを越す滝は無いものの、秀麗かつ豪快な滝を連ねる。F1の泳ぎが存外厳しいが、ラインを選べば登攀は取り立てて難しい訳ではない。登攀時は情報を摂取せずに挑んだ。帰って記録を読み返すとなかなかオリジナルな登りをしていた。大滝登攀の自由は味わうと癖になる。水に溢れた場所で喉をカラカラさせながら一手出しては指先を暖め、岩の隙間を弄り前進する。そのようなシュールな姿こそ山登りらしくていいと思う。

<アプローチ>
富山からは大阪周り、名古屋周りどちらも遠い。大阪から国道309号で行った。紀伊自動車道が出来て名古屋周りのほうが早いかもしれない。
富山からおよそ6時間位だったかしら。下山は適当なところで林道に上がる。登りきって癒し渓の上部続けると楽しそう。

<装備>
カム一式、ナッツ、ピトン少々、あぶみ、ウェットスーツが有っても良い、クライミングシューズ(

<快適登攀可能季節>
7月~10月。水量の少ないほうが登るには楽である。楽しいかは登る人次第。


2016年1月20日水曜日

池郷川














沢登りにもグレードが有るらしい。遡行記録に乏しい北陸の沢にはグレードが付いた場所が殆ど無い。池郷川はそのグレード表のトップ、第六級の谷で最高峰とされているそうだ。そんな池郷川、遡行すれば只管に楽しく愉快な沢である。登攀での支点はしっかり取れるし、絶望的な泳ぎの箇所も無い(もちろん状況による)。厳しいと思ったらあっさりと高巻くことが可能だ。林道も至近なので最高のゴルジュゲレンデ。富山にあるその辺の藪沢のほうがよっぽど緊張すると思う。

著しい装備の発達が積極的な泳ぎと登攀を容易にしたのであろうか。ともあれ、最高に面白い沢であることは間違いない。ロングドライブを厭わずに行ってみよう。同人ルーデンスによって開拓された石ヤ塔も登ってみたい。

<アプローチ>
富山からは大阪周り、名古屋周りどちらも遠い。大阪から国道309号で行った。紀伊自動車道が出来て名古屋周りのほうが早いかもしれない。
富山からおよそ6時間位だったかしら。下山は適当なところで林道に上がる。出合いの川原でベースキャンプを張って気楽に登るも良い。

<装備>
カム(リンクカムワンセットくらい)、ナッツ、トライカム少々、ピトン少々、あぶみ、ウェットスーツとライフジャケットが有っても良い、クライミングシューズ(無くても良い)

<快適登攀可能季節>
7月~9月上旬。水量の少ないほうが積極的に水で遊べると思う。

2016年1月15日金曜日

舟ノ川 イブキ嵓谷










物の本では大峰きっての悪谷とされているが記憶ではシャワークライミングの楽しい谷。北陸の沢みたいに巻いていったら進退窮まるといったことは無い。ライン取り次第でいかようにも楽しむことが出来るのが紀伊半島の沢。多少の雨でも遡行可能なのが紀伊半島の沢。

ところで、上部の黒滝は冬はどうなっているのだろう。多少方角がよろしくないが標高的には凍っていてもおかしくは無い。だれか登っているのだろうか。登ってないだろうな。

<アプローチ>
富山からは大阪周り、名古屋周りどちらも遠い。大阪から国道309号で行った。
富山からおよそ6時間位だったかしら。下山は明星ヶ岳から登山道を利用する。世界遺産大峰奥駆道。

<装備>
カム一式、ナッツ、ピトン各種、あぶみ
クライミングシューズ(無くても良い)

<快適登攀可能季節>
8月~10月。良く知らないけど。

<博物館など>
橿原昆虫館:正統派昆虫館。蝶の放し飼いも温室もある。石川のふれあい昆虫館に似ている

天理市:日本人ならば必ず訪れるべき場所。おぢばがえりしましょう。小生は全く無信仰な輩だが本部を訪問してみた。輪唱の小唄に合わせて座りながらパラパラのような振り付けを同時多発的に舞っている。その姿に厳かな信仰を感じ深く感動した。街の若者も元気で、常人ならば目を背けたくなる汚れた沢ヤにも明るく挨拶してくれる。