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2016年5月12日木曜日

養老山地 笙ヶ岳大洞谷







岐阜県と三重県に跨る養老山地は小さい山脈だ。しかし、北部の笙ヶ岳西面には気になる沢筋地形がちらほら。中でも大洞谷は名前、ゴルジュマーク、ロケーションと最も目を引く沢である。遡行は殆ど歩きだが、部分的にチャートの硬い岩体部によって門状ゴルジュを作っている。その雰囲気は南紀黒蔵谷に似ていた。核心部は多段の滝。遡行時意外に水量が多く、確保がないと怖く巻いてしまったが登ると痺れそうだ。キビタキのさえずりを聴きながら満開の藤と躑躅を堪能する下山は誠にもって僥倖。

<アプローチ>
富山からだと北陸自動車道で名古屋まで、名古屋から大垣インターで降りる。高速道路を総て利用すると思ったより早く到着するだろう。

<装備>
カム少々、ピトン

<快適登攀可能季節>
5月~11月。標高が低いので長い期間楽しめそう。

<博物館など>
養老天命反転地:鬼才、荒川修作の作品。公園ともテーマパークとも美術館とも分類不能な異空間。一人で行ってもあまり盛り上がらないので仲間といった方がよい。

2016年5月11日水曜日

愛知川 渋川







ほのぼのとしたキャンプ場の横に流れる川。そのちょっと奥に立派なゴルジュがある。その側壁は大きな節理やバルジが豊富で、モコモコとした景色が可愛いらしい。早速、激しく水を落とす岩肌に優しく撫愛を試みるが、情け容赦なく吹き飛ばされた。新緑の時期の水温は低く、その後ガタガタと震えながらの遡行であった。やはり、早急かつ迂闊に手を出すのはよろしくない。もう少し暖かく水量が落ち着いたときに全力で触れ合ったほうがより深く交わることのできる場所のようだ。

<アプローチ>
あいきょうの森駐車場に駐車し、林道終点まで歩いて入渓。面白いところは最初に林道の橋が合流する所までらしい。下山は林道で30分くらい歩く。気軽に入渓できて内容も良い。初心者同行がお勧め。国道8号線だと福井あたりの信号連続帯で辟易する。高速利用で彦根あたりまで行くと速い。4時間くらいで着くと思う。

<装備>
カム少々。

<快適登攀可能季節>
5月~10月。暑い時期にシャワークライム水遊びが最も楽しそう。

<博物館など>
鎌掛谷ホンシャクナゲ群落:国指定天然記念物。寂れた場所かと思いきや意外に人気スポット。訪れた際、見ごろは過ぎてしまっていたが満開のときは良いお散歩になると思う。

正法寺:樹齢何百年だったか忘れたが、立派な藤棚があるお寺。



日野ダリア園:春には牡丹と芍薬を栽培している。いずれも華美絢爛な花で長時間観賞していると胃もたれ、ならぬ目もたれしてくる。


2016年5月9日月曜日

宇賀渓 蛇谷








明るく登って楽しい滝が続き、健康的な沢登りを楽しめる。上り詰めた竜ヶ岳は鹿害のせいだろうか、開けた山で気持ちがよい。どの滝も簡単に巻くことが出来るので沢慣れしていない人にもお勧めできる。篤志家は総て水流シャワーに臨むも由。

下部の沢筋は貫入した花崗岩、標高650m付近から接触変成岩が見られ初め、上部は種類豊富な堆積岩帯となる。ちっぽけな流域に多くの岩石が見つかる。火山の山もいいが、付加体の山もいい。

<アプローチ>
宇賀渓の有料駐車場は避けて下の無料駐車場に止める。暫く林道を歩き、ホタガ谷出合いから本流を歩く。蛇谷出合いは本流の顕著な滝との合流点である。竜ヶ岳からはいくつか有る登山道のどれかを利用する。
富山からだと北陸自動車道で名古屋まで、名古屋から東名阪自動車道を使い桑名インターまで。高速道路を総て利用すると思ったより早く到着する。オール高速道路利用で富山大学からおよそ4時間半くらい。滋賀からは国道421号線を利用。綺麗な国道である。

<装備>
攻めなければ、特にいらない。ロープとパッシブを適当に。

<快適登攀可能季節>
5月~11月。

<博物館など>
藤原岳自然科学館:いなべ市が運営する科学館。規模は小さいが、鈴鹿山脈の自然がコンパクトに纏まっており楽しい。入館料は無料。

<温泉>
阿下喜温泉 あじさいの里:綺麗な日帰り温泉で食堂も併設。泉質は塩基性単純泉でぬめる。鈴鹿は断層隆起の山である。水が破断面の負電荷帯を移動しH+が固定されて塩基性に傾いたのだろうか。

2016年2月2日火曜日

犬上川 滝洞谷









沢ヤ、穴屋ならば地質図で石灰岩地帯を探した経験が有るだろう。石灰岩の谷の底は深く、側壁はオーバーハングしてさながら井戸の中に迷い込んだ気になる。それは日常から切り離された体験で感動的だ。滝洞谷は期待を裏切らない。春や秋は水が涸れて遡行は洞窟探検気分。大雨の後はシャワークライミングが楽しめるだろう。厳冬期のクライミングも静かで楽しそうだ。石灰岩の魅力はこの岩が生き物に由来するからであろう。連綿と続く命の積層をげしゃげしゃになって感じよう。

<アプローチ>
国道8号線だと福井あたりの信号連続帯で辟易する。高速利用で彦根まで行くと速い。3時間くらい。ゴルジュを抜けて水が現れてからは読図を慎重にして茶野のピークへ。そこからうっすらとした踏み跡を探して大君ヶ畑へ降りる

<装備>
カム一式、ナッツ、ピトン各種、クライミングシューズ

<快適登攀可能季節>
5月~11月。さむーい年の冬に登っても面白そう。大雨の後のシャワークライミングもしてみたい。

<博物館など>
彦根城:言わずと知れた国宝。博物館には井伊家の収蔵品が多数。勇敢に戦った赤甲冑、茶道具、湖東焼、能面と展示は多岐に渡る。どれも素晴らしいので必見。ひこにゃんは雨天時屋外に現れない。3度行ったが一度も出会えていない。近年春画で話題沸騰の月岡 雪鼎はこの辺の出身。足跡を辿ろうとしたが、作品が散逸しており不可能だった。

芹谷:フリークライミングの岩場。シーズンは賑わっているようだ。ダイアモンドダストが印象に残っている。

2016年1月27日水曜日

宇賀渓 ホタガ谷





日本百名谷に入っている鈴鹿の谷。ちょっとしたゴルジュと滝が有る沢。決してつまらない谷ではないが、これといった特徴は無い花崗岩の谷。上部は堆積岩から石灰岩に変わり観察として面白いが倒木帯で鬱陶しい。沢登りメインであれば早めに登山道経由で下山するのが吉。近くにフリークライミングの椿岩や御在所が有るので組み合わせて登るのがお勧め。

<アプローチ>
富山からだと北陸自動車道で名古屋まで、名古屋から東名阪自動車道を使い桑名インターまで。高速道路を総て利用すると思ったより早く到着する。オール高速道路利用で富山大学からおよそ4時間半くらい。

<装備>
カム一式、ナッツ、ピトン各種、クライミングシューズ(無くても登れる)

<快適登攀可能季節>
5月~11月。良く知らないけど。雪と氷の世界が終わる5月の連休にフリークライミングと組み合わせて登るのがお勧め。蛭が多いので、梅雨時から夏場は血まみれになる。

<博物館など>
椿岩:フリークライミングの岩場。ケイブマン、アトランタ、燃えよドラゴンズ、いい感じ!とか登った。面白い。

御在所 西多古知谷







東多古知谷は沢登りでも良く登られるのに対して西多古知谷はマイナーである。出だしからいきなり大滝で巻きも容易では無いからだろう。大滝の登攀はテクニカルで東多古知より難しい。水量が少ないタイミングならば水流を横断するラインがお勧め。5.9位のクライミングが楽しめる。

<アプローチ>
富山からだと北陸自動車道で名古屋まで、名古屋から東名阪自動車道を使い四日市インターから湯ノ山街道へ。高速道路を総て利用すると思ったより早く到着する。オール高速道路利用で富山大学からおよそ4時間半くらい。

<装備>
カム一式、ナッツ、ピトン各種、クライミングシューズ

<快適登攀可能季節>
5月~11月。傾斜が強いので水量が多い時期は端っこらへんしか登れなさそう。

<博物館など>
パラミタミュージアム:常設展示の江里佐代子氏による截金(きりかね)工芸品に大感激。繊細さに驚愕。池田満寿夫の般若心経作品も面白い。庭も良い雰囲気。

<温泉>
アクアイグニス(片岡温泉):余りにもモダンな温泉。入り口がどこか迷う。値段は旅館で入るより安いが、大変混雑する。

湯ノ山湯元グリーンホテル:広くて良いお風呂。ゆっくりしたい人にお勧め。

御在所 東多古知谷







東多古知谷は何といっても百間滝の登攀が華。さながらフリークライミングの快適な大滝登攀である。水流沿いが弱点なので、積極的に水を浴びることが求められえる。支点もそこそこ効くのが取れる。足袋でもフリーで登れるが、クライミングシューズで登った方が快適。下部の垂壁は人工登攀でも上ることは可能。

<アプローチ>
富山からだと北陸自動車道で名古屋まで、名古屋から東名阪自動車道を使い四日市インターから湯ノ山街道へ。高速道路を総て利用すると思ったより早く到着する。オール高速道路利用で富山大学からおよそ4時間半くらい。

<装備>
カム一式、ナッツ、ピトン各種、クライミングシューズ(無くても登れる)

<快適登攀可能季節>
5月~11月。良く知らないけど。雪と氷の世界が終わる5月の連休にフリークライミングと組み合わせて登るのがお勧め。

<博物館など>
パラミタミュージアム:常設展示の江里佐代子氏による截金(きりかね)工芸品に大感激。繊細さに驚愕。池田満寿夫の般若心経作品も面白い。庭も良い雰囲気。

<温泉>
アクアイグニス(片岡温泉):余りにもモダンな温泉。入り口がどこか迷う。値段は旅館で入るより安いが、大変混雑する。

湯ノ山湯元グリーンホテル:広くて良いお風呂。ゆっくりしたい人にお勧め。

御在所 藤内壁









関西~東海のクライマーには御馴染みの藤内壁。壁の傾斜は強いが支点がバッチリ効くのでガンガン突っ込める。登攀ラインの自由度も高い。そして降雪量が少ない上、北面なので壁への雪の付着は無い。つまり快適。余りにも快適なのでど吹雪、激寒波の時に登らないと物足りない気がする。深い山も良いけど、浅い山でテクニカルなのもまた由。

<アプローチ>
富山からだと北陸自動車道で名古屋まで、名古屋から東名阪自動車道を使い四日市インターから裏道登山道まで。高速道路を総て利用すると思ったより早く到着する。オール高速道路利用で富山大学からおよそ4時間半くらい。

<装備>
カム(でかいのも良く使える)、トライカム、ナッツ、アイススクリュー、ひん曲がったアックス、縦爪のアイゼン、チムニーでずりずりして破けても良いボロいウェア(一番上にアノラックを被ると良い)

<快適登攀可能季節>
1月~2月。良く知らないけど。

<博物館など>
パラミタミュージアム:常設展示の江里佐代子氏による截金(きりかね)工芸品に大感激。繊細さに驚愕。池田満寿夫の般若心経作品も面白い。庭も良い雰囲気。

<温泉>
アクアイグニス(片岡温泉):余りにもモダンな温泉。入り口がどこか迷う。値段は旅館で入るより安いが、大変混雑する。

湯ノ山湯元グリーンホテル:広くて良いお風呂。ゆっくりしたい人にお勧め。