2024年3月20日水曜日

鹿島槍ヶ岳 東尾根






 一級品のバリエーションルートと称される鹿島槍の東尾根。バリエーションルートってよく聞くけど、何かと聞かれたら答えられない。

 尾根に取り付いてすぐに来てよかったと思う。ブナとスギの混交林で大木が多く、気分がいいのだ。下草が埋まった時期ならば広い樹間を堂々闊歩できる。一の沢の頭から第一岩峰までは森林限界付近をアップダウンしながら歩く。眼前に広がる景色はでかい。やがて現れる第一岩峰は尾根上とルンゼ状どちらからも登れる。第二岩峰は岩登りとなり、リッジから少し左にトラバースして凹状をとる。荷物を背負ってするには丁度楽しめるクライミングだ。後は簡単な雪稜をえんやこら歩いて山頂へ向かう。黒部川から富山側の山々が眺められるのが嬉しい。

 東尾根は結局のところ山登りであった。バリエーションルートやアルパインクライミングと定義されてもピンとこない。考えてみると山登りやクライミングという言葉も人に説明しやすいように使っているだけで、外で遊んでいるくらいにしか思っていないかも。外で遊ぶ手法は沢山あって飽きないし、組み合わせも可能である。飽きない良質な遊びはできるだけ無に近いところから始められ、創造と想像の幅があるものだと思う。その観点で散歩は上質な遊び。登山もクライミングも散歩の部分集合なのでそりゃ最高だろう。今週も楽しくお散歩しよ。

 <アプローチ>
大谷原に車を駐車して適当な所から尾根に取り付く。幕営場所は東尾根上であれば割とどこでも泊まれる。下降は同ルート、天狗尾根、北股本谷、赤岩尾根など色々取れる。どれも面白みがあっていい。

<装備>
トライカム小さいのから5~6個くらい。

<快適登攀可能季節>
12月~3月 初冬はヤブヤブかつふか雪で時間がかかるが、残雪期になれば一泊二日や日帰りも可

<博物館など>
大町山岳博物館:資料館が素晴らしい。剥製の展示も豊富で躍動感、物語性があり見入ってしまう。ボルダリング壁も一回100円で一日利用可。

塩の道ちょうじや:庄屋であった平林家を展示。千国街道から運ぶ塩は瀬戸内産だったそうな。北前船で糸魚川まで運ばれ、そこから大町まで運んだとか。にがり甕の知恵に感動。