2015年11月2日月曜日

負釣山 打谷中俣













負釣山、959.2m。背後に控える北アルプスの赤子にも満たないような山である。この地形図を見て誰がこの山に素晴らしい大滝とゴルジュが有ると予想できるだろう。出だしの釜を持った7m滝から心躍る遡行は始まる。少し悪い北陸の巻きを終えると美しいスラブの滝が連続する。教科書的に地質は花崗閃緑岩となっているが、少し変成しているのか風化しておらず硬い岩を楽しめる。最後の詰めはモンキークライムとなり腕がパンパンになる。山頂は日本海も近くに望める良い場所だ。打谷には残り二つの沢があるがどちらも楽しめる。特に右俣は登山道も近いので初心者の練習に良いと思う。中俣は一番厳しい。秋の日に日帰りで充実の一日が過ごす事がきる。

<アプローチ>
小川ダム手前から入渓。山頂からは登山道を利用し降りる。車が一台の場合は登山口から北東の緩い沢へ下降。全く問題にならない下降だが藪い。車が二台あれば登山入り口にデポできる。

<装備>
ナメ滝を果敢に登る場合は、岩のギアを一揃え要するだろう。登るのはかなり難しそうに見える。登らない場合でも、カム少々とピトンは有った方が安心。

<快適登攀可能季節>
9月上旬~11月上旬。北面なので比較的残雪が残りやすい。7月でも登れるだろうが、秋のほうが快適じゃないかなと思う。水量が少ない沢なので北又谷や柳又などを登りに来て遠方から来て
ダメな場合の転進先としてもお勧めできる。
<温泉>
小川温泉

<博物館など>
下山芸術の森発電所美術館も時おり興味深い展示をやっている。冬季は休館するので注意。
帰りには生地の道の駅で新鮮な魚を買って帰るのもいい。

が、日帰りだと時間的にそんな余裕がないと思う。


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