2015年11月8日日曜日

飛水峡







自然なんて山奥や人が居ない場所だけにある訳ではない。里や街にだって感性一つで素晴らしい出合いが有るはずだ。富山と愛知を結ぶ国道41号線の真横にも素晴らしい大地の営みがある。木曽川の支流飛騨川の本流12km続く飛水峡はビュンビュン車が走り、ガタゴト電車が揺れる横を当たり前に流れている。放散虫の遺骸によって作られたチャートは硬く、側壁の崩壊が起こらずゴルジュを形成しやすい。泥岩とチャートの縞々が褶曲して美しい曲線を描いている。大きな甌穴も良いアクセントで芸術性を高めている。上麻生まで下降すると礫岩帯となる。この礫岩から(上麻生礫岩)日本最古の石が発見された。なんと20億年前。地球凄い。
遡行は凄く厳しいだろうけど、プカプカ浮かびながら、自然に親しみ水泳を楽しむ。そんな休日も良い。

<アプローチ>
国道41号をひたすら南下。12km完全下降するとダムが途中に有り白ける。ダム下の橋に駐車して入渓しよう。道の駅手前まで下降して後は国道を歩く。

入渓の橋まで富山大学からおよそ4時間。

<装備>
ライフジャケット、ウエットスーツ、足ヒレ、浮輪が有ってもいい

<快適登攀可能季節>
6月~10月。特に6月上旬の下降をお勧めする。鮎の遡上に立ち会うことが出来る。一心不乱に滝にぶち当たる姿は心を打つ。


食道楽はてんぷらセットを持って行きゴルジュで食べるのもオツだろう。釣り人が入らない飛水峡は天然の生け簀状態。下降中、巨大虹鱒やニゴイを足元に観て恐怖した。

<博物館など>
日本最古の石博物館:地球岩石の成り立ちを学べる。怪しげな外観に反し、ちゃんとした科学館だ。レッキー君と地球の歴史を旅しよう!

下呂温泉発温泉博物館:温泉の泉質や成因を簡単に解説している。資料が豊富なので真剣に温泉を科学したい人も楽しめる。参考書は「水と大地のハーモニー、名水・温泉・名勝へのいざない」岐阜県博物館発行。岐阜県博物館は良質の企画資料が多いので買っておこう。

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