2015年11月17日火曜日

尾上郷川 カラス谷~福島谷













山に入るとダムが多い。環境破壊の象徴とされるダムだが、その構造美には目を見張るものがある。御母衣ダムは日本でも有数の巨大ロックフィルダムだ。均整の取れた美しい姿に、人間も凄いものだと感心してしまう。堆石に使用されたのは福島谷周辺で採取された白川花崗岩。ピンク色の鉱物が多いのが特徴である。周辺は主に1億年~6000万年前の火成岩岩体がいくつか分布しているようだ。一方、カラス谷は花崗岩よりも流紋岩質な気がした。ゴルジュの区間は短い。川原を歩いている時間の方が長い。ゴルジュ遡行に他の記録にあるような困難は感じなかった。水量が少なかったからだろうか。快適な突破を楽しめる。

<アプローチ>
尾上橋から続く林道に入る。林道入り口にはゲートがあって鍵が掛かっている。歩くか、鍵の番号を探るかの2択になる。待っていれば釣り人が空けてくれるかもしれない。福島谷はそれほど困難も無い谷。クライムダウンと巻きでほぼかわすことが出来る。

国道156号は九十九折で時間が掛かる。値は張るが白川郷ICまで高速利用がお勧め。

<装備>
ピトンとカム少々。ゴルジュ用にライフジャケットが有っても良い。

<快適登攀可能季節>
8月~10月中旬。オロロがでる地域だろうか。出るだろうな。未確認。

<博物館>
白川郷の古民家には生活の知恵が詰まっている。一度は行っておくと良いでしょう。世界遺産だし。自然に溶け込んで非常に理にかなった建物である。

3 件のコメント:

  1. これは、9月頃 いかれた時の写真ですか?

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    1. たしか9月ころだったと思います。遡行内容はほとんど覚えていませんが、黒いゴルジュが印象に残っています。よき沢旅をお祈りしております。

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    2. お返事ありがとうございました

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