2016年2月17日水曜日

イワンヤ沢







ゴルジュの景観は素晴らしい況や石灰岩をや。イワンヤ沢は滝洞谷と並んで本州石灰岩ゴルジュの代表格。水が流れている石灰岩ゴルジュは弥太蔵谷のように側壁がつるっつるになり突破不可能になりがち。そこを絶妙に登らせてくれるイワンヤ沢。右俣はスラブ状の滝が多い。左俣は井戸底ゴルジュに滝が続く。
 この石灰岩地帯は南北に走っており、尾勝谷塩沢の枝沢と同じ由来と考えられる。東側に行くに連れて堆積物が新しくなっているので、プレートの移動方向が推し量られ興味深い。そして南アルプスのここ10万年間の隆起速度は日本で最速なのだ。温暖化で雨量が増え続ければ今後100万年の間に南アルプスの硬い岩盤域はゴルジュストリートと化している可能性がある。遡る機会が望めないのが残念である。

<アプローチ>
安房トンネルから木祖方面へ。権兵衛トンネルを通って高遠まで行く。そこから戸台方面へ。戸台ならば富山からむちゃくちゃ遠くはない。30分ほど歩いて木々に囲まれた平凡な出合い。左も右も楽しい。どちらかを登り尾根を乗り越し下降し周遊可能。一泊で行って二俣で泊まるのも素敵。戸台の岩場に行くのも面白そう。

<装備>
カム一式、ナッツ、ピトン、あぶみ

<快適登攀可能季節>
6月~10月。水が冷たいので初夏と秋は注意したほうがいいと思う。

<温泉>
高遠温泉さくらの湯:地域密着型温泉。確か食堂もあった。

<グルメ>
ソースカツ丼:何気なく食堂で頼んで聞いたらソースで煮込み漬け込み派、漬けない派とキャベツを敷く派、敷かない派があることをはじめて知った。あとロース派、ヒレ派と有るそうだが近年どの店も両方用意している模様。伊那周辺はソースで煮込まずキャベツを敷く派。

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