2016年3月6日日曜日

穴毛谷 第一尾根側壁 中央壁 








人跡まれな冬季の穴毛谷において最も取り付きやすいのが、第一尾根周辺だ。ニノ沢までならば雪崩の危険性は穴毛谷のなかでは比較的少なく、冬季は尾根筋を辿って第一尾根基部まで行ける。壁から稜までの大きさは概ね錫杖岳前衛フェースくらいで大きすぎず、小さすぎない。尾根の末端壁、一ノ沢側の側壁、ニノ沢側の側壁と各面岩場となっている。調べた限りでは各岩場冬季未踏のようだが、とても目立つので誰か登っていても不思議は無い。

さて、第一尾根側壁は取り付きルンゼの奥に行くに従い傾斜は緩くなっていく。ルンゼのどん詰まりには、アラスカを思わせる岩壁がある。ルンゼ入り口のフェイスは完全な岩登りで奮闘が予想される。登った中央ラインは草付き主体の岩登り。下から見るとたいした傾斜ではないが、実際けっこう立っている。フルスケールで伸ばし合計5Pで稜に上がる。そこからキノコ雪と戯れ第一尾根を辿る。下部の壁の登攀は凄く面白いし、雪尾根要素も味わえる屈指のルートだと思う。

登攀日、壁から一尾根を登りクリヤ谷へ降りる計画だった。壁を抜けキノコ戯れの最中、想定外の雨に祟られずぶ濡れ。第一尾根の続きは別ラインからまた次回持ち越し。

<アプローチ>
積雪期の穴毛谷に入るには雪の状態を読みきって入る必要がある。夜中に入谷し、夜が明けると周囲のきのこ雪時限爆弾が発射寸前で青ざめる。剱岳の西面よりアプローチは格段に近いが東面ならではの怖さがある。登攀終了後は一尾根を登りヒロサコ尾根の途中から新穂高へ降りると良いと思う。懸垂下降も藪が豊富なので問題ない。

新穂高まで富山大学からおよそ1時間50分。

<装備>
ひん曲がったアックスと縦爪のアイゼンが有効。岩のギア一式。イボイボも有効。

<快適登攀可能季節>
1月~3月中旬。なにより穴毛谷に入ることが可能なコンディションのとき。草付きが凍っていないと大変難渋しそう。

<温泉>
新穂高温泉なのでどこでも入ることが出来る。価格帯は高い。

栃尾の荒神の湯は良い露天風呂。体を洗う場合は石鹸を持っていこう。寒くて洗えないかもしれないけど。割石温泉まで行くのもいいだろう。

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