2017年7月11日火曜日

石徹白川 俵谷











 俵谷は白山中居神社がある石徹白集落から離れており、石徹白川支流のメイン域からは離れた存在である。ただでさえ、目立たないこの流域の端だが遡行内容は結構いけてる。
入渓は横に林道があるので、面倒な堰堤の巻きはカットする事が可能である。なお、この林道は車高の高い四駆であれば通行可能と考えられる。遡行そのものは770m付近から開始する事となる。標高870mを左俣へ入ると岩質が変わり、いきなり遡行が面白くなる。発達した赤い岩盤にスラブ状小滝を連ねる。少しだけ渋い登りもあり、なかなか楽しい。20mと30m程の滝2つは巻くが、良い藪があるのでそれほど悪くは無い。筆者らが遡行した際には適当な場所で打ち切り同ルート下降とした。1609.2m三角点を踏んで三面谷を下降するのが自然で美しいと思う。

<アプローチ>
富山からだと高鷲インターで降りて石徹白へ向う。この場合東海北陸道利用で富山市内からおよそ2時間。高山まで国道41号線と360号線を利用して、高山から高速を利用する折衷案であれば、そこそこ安くて早い。2時間半くらいだと思う。同ルート下降の場合は適宜懸垂下降する。足並みの揃ったパーティーであれば殆どクライムダウンで降りられる。

<装備>
ロープと念のためピトンとカム少々。

<快適登攀可能季節>
7月~10月。秋の紅葉の時期が最適だと思う。イワナは乏しい。この谷で何故かアマゴが生息していた。以前に放流されたものだろうか。

<温泉>
満天の湯:ウィングヒルズに併設している温泉施設。一番近いが入湯料が800円とお高め。
湯の平温泉:こちらは高鷲町の中にある綺麗な温泉施設。600円也。

<博物館など>
日本土鈴館:土鈴(どれい)とは土で出来た鈴である。優しい音色と暖かい感触が売りのアイテムだが、有っても無くても生活に支障は無い。そんな代物をとことん集めた白鳥にある博物館である。全国各地から集めた量は圧倒的だ。土鈴だけではなく河童や観光提灯、郷土玩具を展示してるが時おりエロもコソっと。その辺りとってもチャーミング。

石徹白の大杉:立ち枯れながら、なお屹立する姿に涙腺が緩む。登山の終わりに必ず訪れてほしい。



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