2020年1月6日月曜日

滝谷 第二尾根P1フランケ








滝谷の第二尾根といえばP2周辺芝工大、早大、ジェードルルートなどが威圧的な雰囲気を持っていてメジャーである。P1フランケはそれに比べると傾斜が緩く短いので地味な印象は否めない。しかし、気象条件に恵まれない冬季は短時間でも登ることが可能という点で利用価値があるともいえる。

1P目出だしから岩が脆い凹角で結構手ごわい。支点が取りにくいのでベルグラが発達していない条件では注意が必要だ。少し広いバンドに出てから左の凹角に移り高度を稼いでいく。全体の傾斜は緩いが部分的に強傾斜の場所は緊張する。4Pで北山稜最上部へと抜ける。手で持てるホールドが乏しいのでフッキングを楽しみながら登りたい。

<アプローチ>
厳冬期は涸沢西尾根をアプローチする。3月~4月は雪の安定したときを狙って滝谷を遡行するとよい。条件次第では厳冬期も滝谷遡行から取り付ける可能性はあると思う。取り付きはB沢のコルからB沢を標高差150mくらい?下降したところ(ぼろいフィックスが垂れている)から10m程度登ってから右へトラバースしてクラック尾根を乗り越す。この右トラバースは岩が脆く悪いので注意が必要。さらに右へトラバースし第一尾根も過ぎてP1へ向かうルンゼに入る。ルンゼどん詰まり左の凹状から登攀スタートである。氷雪が発達している3月では、B沢下部のP1へ通じるルンゼ入り口から取り付くことができるようだ。

<装備>
カム一式、トライカム少々、ピトン各種

<快適登攀可能季節>
12月~4月。当然夏も登れると思うが、岩がぼろいので冬の方が快適だと思う。

<温泉>
新穂高温泉なのでどこでも入ることが出来る。価格帯は高い。

栃尾の荒神の湯は良い露天風呂。体を洗う場合は石鹸を持っていこう。寒くて洗えないかもしれないけど。割石温泉まで行くのもいいだろう。

0 件のコメント:

コメントを投稿