2023年6月29日木曜日

寂地山 深谷川 河津峡







文字は人類史上最大の発明だと思う。意味と音を記号を組み合わせ表現するなんて思いつくとは狂気じみたていて人の所業とは信じ難い。加えて世界にある文字はどれも芸術的造形のようで見ていて楽しい。漢字の表語文字、音節文字のひらがな&カタカナ、音素文字であるアルファベットと複数文字を扱う本邦に出生したことは実に幸運であった。

寂という文字が好きな人って割といるはず。仏道に関する意味と結ばれる文字で落ち着いた雰囲気があるうえ、じゃくという音も面白い。寂好きは歌人や仏門に多いが、その方面に縁がない筆者も寂フリークの一人である。

となると行かねばならぬ。寂地山へ。寂地山では既に犬戻峡を味わったので、次にお手頃な河津峡へ向かう。入渓して直ぐに長ーい美ナメが迎えてくれる。開けた明るい谷なのでキラキラで気分がいい。林道がすぐ横に有るけど、そういう時はナメと林道の対比を楽しめばいい。原始状態も良いが人類とのコラボも良かろう。やがて2段の大きな滝が現れる。滝芯は登れないけど近くのルンゼを登ることができるし、大きく巻くのも難しくはない。以後も綺麗な景色と富山とは異なる森の雰囲気を味わっているとヤブコギも無く山頂付近の登山道へ飛び出した。山頂の展望は無いがブナの優しい空気に包まれた美しい山である。

ところで、山という字は形としてはギャグ要素があっていいけど、競争的にも感じられるんので好みではない。祈★ピース。真ん中の棒を左右同じ高さに揃えた。そして横向きにしたらEになった。形の均衡を保ったらEquilibriumになった。うはーダブルミーニングおもろ。あ、横向きにしなかったら歯ブラシみたい。そういえば家の歯ブラシふしゃふしゃで平和主義的山文字とかけ離れとるわ。買いに行かんと。といった具合に場合によっては新たに歯ブラシを買いに行くことを思い出させてくれるのが、本邦の文字文化なのである。我が国は沢登りもできて文字で遊べるいい国だなぁ。

<アプローチ>
特定の駐車場は無く、民家の周辺に駐車せざるを得ない。橋の袂の少しだけ広いスペースに邪魔にならないように駐車させてもらう。林道をしばらく歩いて綺麗な雰囲気のところになったら適当に入渓。下山は寂地山から南下する登山道を利用すると早い。登山道の状況が分からなかったので、右谷山まで行かずに適当な所から左岸支流へと下降して林道に戻った。

<装備>
スリングのみでOK。たぶん。

<快適登攀可能季節>
3月~11月。たぶん

2023年6月20日火曜日

野積川 真川谷本谷














 無雪期、県内で一番好きな山は白木峰かもしれない。思い立ったらふらっと行けるのに、池塘は綺麗、森もいい感じ、山菜も取れて釣りもできる。この山の一番の適期は6月から7月のお花のシーズン。夜明け前から登り誰も居ない浮島の池でのんびりするのがいい。

 ハイキングでは言わずもがなの名山だが谷も滋味に富み味わい深い。真川谷は県内では有数の遡行距離が長い沢である。小気味よく小滝が連続する東又谷と白木峰に詰めあがる本谷が割合スケールも有る良き沢だ。本谷は下部標高800m地点まで発達したゴルジュが散発的に表れる。ゴルジュ地形となっている箇所は明確に石灰質片麻岩(大理石のような岩)に角閃岩が交じり合い芸術性に富む。技術的にはさほど難しくはないものの、ピリ辛要素もあり楽勝でないためロープでの確保は欲しい。800m以降も美しい小滝と温かみのある優しい森に抱かれながら楽しく遡行する。浮島の池へ直接ぬけるため1080mから左俣へ入った。不思議なことに左俣へ入ると割合直ぐに水が伏流する。水が涸れた石灰質片麻岩の川原は白く眩しい。岩の白に木々草木の緑が一層映えて嬉しい。水が流れないと鳥のさえずりも澄みわたり、のんびりしたくなる。辿り着いた浮島の池ではワタスゲが満開。一輪だけ咲いたニッコウキスゲもまたよかった。

山登りの魅力が濃縮されあらゆる要素が散りばめられたルート。総合点で県内屈指の名渓と評したい。難渓指向派には物足りないかもしれないが、逍遥系をお好みならば是非ともどうぞ。

<アプローチ>
白木峰の登山口へ車を一台デポしてから猟師ヶ原堰堤へ行き入渓。山頂からは小白木峰へ行って第四発電所へと下降するルートを推奨したい。こちらの方が池塘が美しく森も綺麗。

<装備>
ピトン少々。足回りはフェルト

<快適登攀可能季節>
7月~10月。6月中旬~7月上旬に訪れてほしい。

<温泉>
大長谷温泉:小さいけどアットホームな良いお風呂。露天風呂はいつもぬるい。

2023年6月11日日曜日

虫川 150m左岸支流








青海の岩場のコンディションは読みにくい。石灰岩のため遅れてくる染み出しで登れない事もままある。そんな時は近くにある山でハイキングや沢登りを楽しんで乾きを待つのはどうだろう。

虫川150m左岸支流はフリークライミングしかやらない人ともOKなお気楽な沢だ。川床の濃いしはチャートの赤い岩で鮮やかで印象的。入渓してしばらくは広い川原状を気持ちよく進む。春はコゴミやウルイといった山菜が得られるはず。やがて谷はゴルジュ地形を呈する。何か出てきたらどうしようと不安になるが、安心してください登れますよ。時折現れる小滝は簡単でロープは不要。ただし、ホールが乏しいので少しだけ注意である。のんびり、ゆらゆらと登っていくと林道へ到着する。林道歩きの帰りには不動滝を見物してくといい。

青海に行く前の朝活、乾き待ち、午後の日陰タイムまでの時間調整、夕飯のお采採取など意外に利用価値が高いように思う。これだけを目的とするのは勿体ないので、他の遊びと合わせてどうぞ。

<アプローチ>
青海から行くならば岡倉谷林道を利用する。千丈峰の大ギラ、小ギラ、中ギラのスラブを見物しながらの運転は楽しい。ただ、ちょっと運転距離が長くなるので虫川集落から行く方が合理的かも。入渓場所の駐車スペースが広いので心配はいらない。帰りは林道を歩く。

<装備>
何もいらない。やや滑りやすい岩なので注意。

<温泉>
帰りしなならば、朝日町の境鉱泉、たから温泉といったナトリウム泉の温泉がある。500円くらいで入浴可能

<快適登攀可能季節>
5月~11月

<博物館>
糸魚川有るフォッサマグナミュージアムは素晴らしい。ここでは石の鑑定も行っているので、山で見つけた気になる石を鑑定してもらおう!(一人10個までです)

翡翠園:散策可能な日本庭園。よく考えられていて、どこから見ても趣が有る。島根県足立美術館の作庭が有名な中根金作による庭園である。構成から考察するに、彼はあの巨大なヒスイ原石を嫌悪していたのではないかと邪推してしまう。

玉翠園:同じく中根金作による庭園。こちらは観覧庭園でガラス越しにしか眺めることは出来ない。柔らかな丘による高低が印象的。

神通川支流 長良谷

 







 神通川では神岡から楡原の区間は右岸と左岸で地質構造が異なる。左岸は飛騨帯由来の花崗岩で右岸は堆積岩のように示されているのだ。この左岸側の沢について、これまで宮川水系では比較的探索してきたが、神通川本流に流れる支流は未訪であった。これだけ近いにも関わらず、このような体たらくは一重に不徳の致すところ。余りに短くて一日休日で行くには勿体ない、というケチ根性が良くなかった。それならば雑穀へ行く前に朝活でいくぜよ。

 長良谷といっても地形図に記載が無いため恐らく誰も分からない。神通川標高120mの左岸に流入する沢である。洞門にその名が示されているので沢名が推定できた。入渓すると意外に森の雰囲気と沢がマッチしていていい感じ。倒木や木々が覆いかぶさるような沢を想定していたので嬉しい誤算である。地質図通り花崗岩質であるために、マサ化した砂が堆積し水深は浅い。しっとりとした緑をゆったり味わいつつ、318mの左岸支流前へ到着。この左岸支流の入り口はスラブ状の滝で直登は難しく、滝の近くを登るのも中々悪そう。無理せず右岸から巻きあがる。以後も花崗岩質の滝が散発的に表れて楽しめる。飛騨帯の花崗岩のイメージは宮川水系で固着していおり、崩壊沢多しという印象だったがここは異なる。滑らかなスラブ滝が多い。宮川水系では花崗岩とその他の岩が圧力変成しており、違う岩体の接触する箇所で花崗岩が脆弱になっているのかもしれない。とは言え、脆いことは脆いので詰めまで慎重に登ろう。657mのピークを踏んで一本北の松ヶ谷へ下降する。こちらもスラブ滝が多い谷で上部には意外に滝が多かった。出合い付近が藪っぽいのが不思議である。

 小さい谷ではあるが予想以上に楽しめた。周回して正味4時間程度だったと思う。久婦須川水系へ下降して1日コースで継続するのもよいだろう。朝活はもちろん、初めての沢登りにも良いかもしれない。でも、特別綺麗だったり華やかな滝の登攀は無いからね。行って外れだったとか言わないでね。行く方は過度に期待せずによろしく。

<アプローチ>
庵谷の旧国道41号線が新国道41号線と合流する手前の駐車スペースに停める。長良谷は橋の袂から下降できる。谷へと降りると鉄道管理用の歩道が脇にしばらく続いている。どこへ詰め上げてどこを下降するかにも依るが、筆者は一本北の松ケ谷を下降した。




松ケ谷の下降は難しくは無いが、スラブ状の滝が多くクライムダウンしずらい。巻きおりようとすると寧ろややこしい事にもなりうる。面倒がらずに懸垂下降したほうがいい。

<装備>
下降用にロープ

<快適登攀可能季節>
5月~11月。沢はじめや秋の紅葉シーズンにいいと思う。

<温泉>
楽今日館

2023年5月9日火曜日

西方が岳 常宮川(仮称)







ふらんすへ行きたしと思へども
ふらんすはあまりに遠し

と詩ったのは萩原朔太郎である。そりゃそうだ。日本とフランスの間にはどでかい海があるもの。でもどっか行きたいなぁ。とおもって、彼が新しい背広でお出かけしたのが5月の早朝だったそうな。

ハワイに行ってみたいけどあまりに遠い。とおもったならば敦賀に行くのはどうだろう。ここには北陸のハワイの異名を欲しいままにする水島がある。初めて水島を見たとき、ハワイというよりパラオだと感じた。どっちも行ったことないけど。とはいえ白浜と樹木が織りなす光景が南国風なのは間違いない。時にはリゾート地でゆっくり観光しつつ過ごす休日も楽しい。

ハワイに行くのであれば山登りも楽しみたいと思うのが自然の流れ。ありますよ、敦賀にも良い山が。西方が岳は敦賀三山の一角をなす名山であり、個人的には三山の中で最も好きな山である。何と言っても岩と海が織りなす眺めが素晴らしい。海が見える山は沢から登りたい。何の下調べも無く常宮神社へと流れる沢から登ったが、敦賀の沢らしく小気味よい小滝が続く良渓であった。惜しむらくは谷の名称を確認し損ねたことである。山頂の展望も良いが少し先のカモシカ台まで是非足を延ばしてほしい。また、栄螺が岳までの道中森は美しくうきうきする。下山の登山道にも魅力がある。原子力発電所からの超高圧送電線が間近で数多く眺められるのだ。山々を跨ぐ超高圧送電線は圧巻である。圧倒的な碍子の数や鉄塔のデザインも面白く見ごたえがある。原発が稼働していたら送電音も楽しめたのだろう。

新緑と青い海そして白い砂浜。スモーキーな冬が明けて原色の春から初夏は旅がいい。

われひとりうれしきことをおもはむ
五月の朝のしののめ
うら若草のもえいづる心まかせに。

<アプローチ>
県道横の常宮神社駐車場に停めさせてもらうか、さらに上部の私道の路肩へ駐車する。下山は登山道を利用すると簡単。

<装備>
沢慣れしていない人が居る場合は念のためロープ

<快適登攀可能季節>
寒くないとき。雪が降っていないとき。

<博物館など>
若狭三方縄文博物館:建物がモダンな設計である。そのため、全国各地にある縄文系博物館にありがちな寂れた感は全く無いのでそれだけで嬉しい。また、寂れた博物館に有りがちな「はい、並べました」的な展示では無い。美しくて解りやすくて楽しいのである。最近の縄文ブームで訪れる人が増えるかもしれない注目の博物館である。

福井県年縞博物館:水月湖の湖底には7年を正確に測る物差しがある。それが年縞である。2018年に開館した新しい博物館で、年縞実物が45mに渡って展示され、この7万年間の日本列島で起こった出来事が詳細に解説されている。7万年の地球活動の解説7万年の旅が45mで可能ってすごい。北陸屈指のおもしろ博物館である。

気比の松原:スケールが有るわけではないが日本三大松原である。芭蕉翁も観た。虚子も観た。これだけで十分見物の理由になる。なお、あと二つは三保の松原と虹の松原となっている。

敦賀市博物館:旧大和田銀行の建物を利用した趣の有る外観と内装。港湾町として発達した敦賀の歴史を学べる。最大の見せ場は4等フレネルレンズの実物品が2点も展示されている所。精緻で奇妙なレンズが遠く海を照らすロマン。

柴田家庭園:有力農家であった柴田邸に造られた庭園。近くで庭園を楽しむならば西福寺の方がよいだろう。

敦賀原子力館:門ヶ崎の直ぐ近くには高速増殖炉もんじゅがある。原発の利用は賛否が有るだろうが、その原理と工学的な機構は興味深い。冷媒にナトリウムやカリウムを使用する合理的で大胆な発想に感心した。漏れちゃったけど。

立石岬灯台:日本海側で2番目に古い灯台である。敦賀は中露への玄関口で重要な港であったことが伺える。鉄道の整備も早かった。

2023年3月22日水曜日

剱岳 チンネ左稜線

 











山登りを愛する人へ数ある富山県の魅力を伝えるとき、剱岳が近いというのが挙げられる。言わずもがな四季を通じて素晴らしい山であるが、春は週末でも充実のクライミングが楽しめるのがいい。富山市内中心から伊折まで45分なので深夜出発でも多少休んで出発できるのである!数ある剱岳の岩場においてアプローチが比較的よく、スケールも有るのがチンネだ。伊折から早月尾根経由であれば高差2600mを一日でこなすので大変良い運動となり健康にもいい。冗長な林道歩きは千日回峰行だと思って、般若心経、不動明王真言、山上の垂訓、タスミ等有難い言葉を誦しながら足を前に出せばきっとすぐに終わる。下山後も直ぐにお家に帰れるので翌日もフレッシュな状態で仕事に精が出るというものだ。

チンネで最も高差がある左稜線は誰もが知る国内最高のルート(だと思う)。元々氷雪の影響を受けにくいラインなのだろうが、天気のいい3月であれば夏と大差ないルンルンうきうき。眺望よし、内容よしの静かな登攀を満喫できる。

とは言え、厳冬雪の要塞と化したチンネを登りたいものだ。日頃から功徳を重ねることにより時間を捻出し、好機を掴んで登りたい。

<アプローチ>
12月~4月15日までは早月尾根から山頂経由か西仙人谷から稜線に上がり三ノ窓まで行く。復路も同じルートを辿る。アプローチは長時間行動になるので水分と栄養をしっかり定期的に摂取するのが大事である。栄養の軽量化は敗退する要因なので避けたい。4月15日以降であれば池ノ谷左俣を詰めてもいい。ただし、白萩川の埋まり具合や池ノ谷ゴルジュの状況に依る。チンネの頭からはルンゼを40m下降して25mの懸垂下降で池ノ谷ガリーへ降りられる。

<装備>
カム#3までをワンセット、トライカム少々、ピトンは不要でボールナッツが有効。ロープは1本でいい。

<快適登攀可能季節>
年中登れるけれど、冬壁装備で11月~4月に登ると楽しいし人が少ないのがいい。

<温泉>
アルプスの湯、ゆのみこ温泉

<博物館など>
西田美術館:ロシアイコンや曼荼羅が展示されている。そして剱岳の資料が豊富。

大岩山:行基菩薩の石仏は大迫力。夏はそうめんが名物で多くの観光客が訪れる。

富山県薬用植物指導センター:5月中旬に芍薬の花が満開になるとても綺麗。五月の連休より少し後が見頃になる。芍薬は生薬として用いられるので栽培されている。有効成分はペオニフロリン。有名なのは甘草との組み合わせたもので芍薬甘草湯。グリチルレチン酸との組み合わせである。





剱岳 チンネ 北条・新村ルート

 






北条・新村ルートというのは前穂東壁にもある。チンネと前穂というアルプスの主要岩壁に名を遺す両氏の存在感は物凄いものがある。北アルプスのルートしか知らないけれども、初登者のルート名が併記されているルートというのは多く無いんじゃないかと思う。北条さんと新村さんはどんな関係だったのだろうか。肩を組み歌うたうような仲だったのだろうか。それとも、ビジネスライクなクライミングパートナーだったのだろうか。当時の岩壁登攀の危険度は現在とは比較にならないほど高い訳で、そんなことを一緒にゴリゴリやるのだから極めて濃厚な関係であったことは想像に難くない。両氏がくれたプレゼントを味わい、その人となりに想いを馳せる旅に出る。

取り付きは中央チムニーよりちょっと下のはっきりとしない凹状から。段々とはっきりとした凹状地形をなしているのが目印となる。1ピッチ目は55mくらいなのだが、内容は多彩で非常に面白い。氷雪の付着の影響を受けやすい凹状フェースからチムニーと続く。筆者らは雪の少なく氷が発達していない状態の3月に登ったのでドライだったが、シーズンによってはベルグラが期待できると思う。ロープを伸ばしていくと1ピッチで核心手前に到着する。Ⅳ+A1なのでフリーで行けるのでは、と臨むもののガタガタした白い脆い岩と想像より強い傾斜で敢え無く断念。ハングを越えてからのダブルクラックはさながら槍西稜のようでむちゃんこ面白い。ここも45mくらい伸ばすと中央バンドまで到達する。中央バンドまで来たら適当にgチムニーでもaバンドでもお好きなラインを登ればいい。

前穂東壁の北条・新村と同じく傾斜は強く攻撃的なラインである。しかし、攻撃的でありながらクラックを上手く辿っており、現代においても合理性を有する永遠のモダン。お二人のさん、どうもありがとう。

<アプローチ>
12月~4月15日までは早月尾根から山頂経由か西仙人谷から稜線に上がり三ノ窓まで行く。復路も同じルートを辿る。アプローチは長時間行動になるので水分と栄養をしっかり定期的に摂取するのが大事である。栄養の軽量化は敗退する要因なので避けたい。4月15日以降であれば池ノ谷左俣を詰めてもいい。ただし、白萩川の埋まり具合や池ノ谷ゴルジュの状況に依る。チンネの頭からはルンゼを40m下降して25mの懸垂下降で池ノ谷ガリーへ降りられる。

<装備>
カム#3までをワンセット、トライカム少々、ピトンは不要でボールナッツが有効。フリーで臨むならば0.4~2.0までを2セットあるといいと思う。ロープは1本でいい。

<快適登攀可能季節>
年中登れるけれど、冬壁装備で11月~4月に登ると落石のリスクも少なく楽しい。

<温泉>
アルプスの湯、ゆのみこ温泉

<博物館など>
西田美術館:ロシアイコンや曼荼羅が展示されている。そして剱岳の資料が豊富。

大岩山:行基菩薩の石仏は大迫力。夏はそうめんが名物で多くの観光客が訪れる。

富山県薬用植物指導センター:5月中旬に芍薬の花が満開になるとても綺麗。五月の連休より少し後が見頃になる。芍薬は生薬として用いられるので栽培されている。有効成分はペオニフロリン。有名なのは甘草との組み合わせたもので芍薬甘草湯。グリチルレチン酸との組み合わせである。