2015年11月14日土曜日

青海川 金山谷~寺谷













金山谷は古くから鉱山があった。糸魚川市はヒスイの産地として全国に名を馳せている。ヒスイは蛇紋岩に密接して産出する。この谷も蛇紋岩質の部分が有り、地下深く高圧条件化で変成した貴重な鉱物が発見されている。青海石、奴奈川石、リューコスフィナイト、ベニト石、もしかしたら足蹴にした石は貴重な資料なのかもしれない。さて、遡行はというと一級品のゴルジュ突破を堪能させてもらえる。ゴルジュには屈曲部が多く演出にも余念が無い。水量によって登攀ラインは変化するだろうが、どこを登るにせよ楽しい。下降に使用した寺谷ではアンモナイト(菊石)が産出しているらしい。見つけることが出来なかった。上部も気が抜けない滝が連続し、もう十分という気持ちになるほどだ。

<アプローチ>
車で橋立まで行きそこから林道。林道はそれなりに整備されていた。下降は車を2台使用するとスムーズだ。その場合坂田峠が最も楽に降りられる。大滝谷を下りるのも楽しそうだ。筆者は寺谷を下降し越中宮崎駅まで歩いたが辛かった。なお、ゴルジュのみ楽しみたい場合は沢の左岸に鉱山跡の道が付いておりそれを利用することも出来る。

富山大学から国道8号経由でおよそ1時間30分

<装備>
カムを一式とピトン。ボルトで人工登攀する箇所がある。そこはスラブでボルトが無いと登ることは出来ない。ボルトが抜落している場合に備えてボルトも有った方がよいかも。

<快適登攀可能季節>
8月下旬~10月中旬。オロロのおびただしい沢。恐らく7月も登れると思うが7月下旬~8月中旬は避けたほうが無難。

<温泉>
帰りしなならば、朝日町の境鉱泉、宝温泉、地中海などナトリウム泉の温泉がある。500円くらいで入浴可能

<グルメ>
たら汁が名物だが、はっきり言ってそれほどでもない。量を食いたいのであれば「きんかい」で定食のご飯大盛りを注文しよう。日本昔話級のてんこ盛りが食える。親不知道の駅の食堂は夕飯時は閉店しているので期待してはいけない。

<博物館>
富山への帰りしな、糸魚川有るフォッサマグナミュージアムは素晴らしい。ここでは石の鑑定も行っているので、山で見つけた気になる石を鑑定してもらおう!(一人10個までです)

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