2017年1月16日月曜日

明神岳 2263m峰南壁 岩稜会ルート








南壁というのは暖かいのは有り難いのだが、楽しい冬期登攀コンディションを選ぶのが難しい。標高2000m以下であれば尚更のことで、寒気入っていない場合や、一発暖気が入ってしまうと、「はて、氷とやらは?」といった状況に陥ってしまう。

寒気の入りが少ない冬の年明けに2263m峰南壁に行ったが、それはそれは想像以上に春壁であった。ルンゼはどこも水ジャージャーだし、落石も酷い。そんな時には南壁の初登ルート岩稜会が快適ではないか。ルートは南壁の左の方から、右へトラバース気味に登るが、上手く弱点を突いていると思う。傾斜の強い部分を豪快に越えるのが楽しい。大木があるテラスから上もルートは続いているようだが、そこから先は氷が張っていないと寂しい。大木テラスまで大体3P~4Pくらいのクライミングであった。

<アプローチ>
沢渡か坂巻温泉に駐車。坂巻温泉の駐車料は一日600円。富山から大体2時間30分あれば着く。南壁ルンゼの入り口は樹林帯のちょっとした所でやや解りにくい。初めての場合、遠目で眺めて取り付くとよいと思う。下降は壁正面の右側の藪を使って懸垂下降が無難だと思う。

<装備>
カム一式。ピトン各種(多目)。下降を考えると60mロープが有利。少し支点は取り難いところも有る。

<快適登攀可能季節>
12月~2月上旬くらいか。寒い時

<博物館など>
福地温泉で日本最古の化石が発見されている。年代は古生代オルドビス期~デボン紀。即ち5億年~3億6000年前である。残念ながら冬期登攀後は観察できない。

<温泉>
坂巻温泉、平湯温泉

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