2017年3月13日月曜日

大スバリ沢奥壁 左岩壁ダイレクトルート









トポの概念図を把握するのが苦手で、どこを登ったかいつも自信が持てない。しかも大スバリ沢奥壁左岩壁はごちゃごちゃしていて一層理解できない。薄弱な認識だが弱点を突きながらも最も高い場所へ抜けるラインがダイレクトルートではないかと思う。以下紹介は参考程度にしていただければ幸いである。

左岩壁正面からみて中段草付きの左にあるチムニーに向って凹角から登り始める。見た目より傾斜が強く、途中でスラブ壁になるので一端右にトラバースして凹角に戻る。チムニーは被っているが、ホールド豊富でぐりぐり登れる。寧ろその後のフェースが悪い。上部の壁は下から見るより傾斜は緩く登り易いが、不安定な岩が堆積している部分もあり慎重に登りたい。リッジの肩までおよそ4Pで終了である。

クラック、フェースのミックスクライミングで色々な体の動きを楽しめる☆☆☆の素晴らしいルートであった。八ヶ岳にあったら渋滞発生は避けられないだろう。稜線から西面へアプローチするので雪のリスクは少ないし、屏風尾根は短いし難しい尾根ではない。騙されたと思って一度登ってみてはいかがでしょうか。

<アプローチ>
日向山ゲートから扇沢まで歩いて大沢小屋から屏風尾根に取り付く。屏風尾根の稜線直下は絶好のベースキャンプ地である。屏風尾根の頭から約10分ほど赤沢岳側に歩くと西側、標高差約80m程下にC岩峰が見える。C岩峰は意外に丸いので見落としやすい。C岩峰のコルを乗越し、急峻なルンゼをクライムダウンする。ここは結構緊張する。やがて左にトラバースできるバンドが出てくるのでトラバースしていくと左岩壁に出る。どのルートでも左岩壁を登ると自然に稜線に上がる。

日向山ゲートまで富山市内から国道8号~148号で3時間と少々。

<装備>
カム一式、ピトン、トライカム、ナッツ。ボールナッツの小さいサイズが有効。西面で日当たりが良いので暖かい日は壁は濡れて悪くなる。早朝に取り付くのが吉

<快適登攀可能季節>
12月~3月 3月になれば積雪状態次第で1泊2日で2本登ることが出来る。概念を把握していて気合を入れれば日帰りも可能だと思う。ただ、扇沢は東面なので谷筋をアプローチにするのは賢明ではない。

<博物館など>
大町山岳博物館:資料館が素晴らしい。剥製の展示も豊富で躍動感、物語性があり見入ってしまう。ボルダリング壁も一回100円で一日利用可。

塩の道ちょうじや:庄屋であった平林家を展示。千国街道から運ぶ塩は瀬戸内産だったそうな。北前船で糸魚川まで運ばれ、そこから大町まで運んだとか。にがり甕の知恵に感動。

<温泉>
上原の湯:410円で石鹸&シャンプーが付いている温泉。
薬師の湯:温泉博物館と酒の博物館が近くにある。
みみずくの湯:白馬にある日本有数の強アルカリ泉。入って損は無し。

<グルメ>
昭和軒:大町駅近くにあるカツ丼の店。大盛りはプラス100円で凄い量が食べられる。

0 件のコメント:

コメントを投稿