2017年8月16日水曜日

中房川 北中川谷







北アルプスの東南部の地質図と地形図を重ねて見ると、花崗岩地帯に急峻な地形が見られる。該当する河川としては高瀬川、中房川、乳川の三水系であり、各支沢の遡行はどれも面白そうだ。花崗岩の沢は当たり外れの差が大きい。微妙な性質の差によって、ただのガレ沢だったり、情け容赦ないスラブ滝ばかりだったりする。蓋を開けるまで解らない楽しさが魅力ともいえる。

北中川谷は程よいスケールの谷で有りながら、遡行内容はピリ辛だ。谷中は明るく開放的である。そこへ10m以下のスラブ状美瀑が連続するのだから楽しくないわけが無い。どれも直登したり、小さく巻いたりして突破することが可能だ。倒木がやや多いがこれはこれで、薪として有効利用できる。比較的水量が多いタイミングでの遡行であったが、苔ヌメリがかなり有った。花崗岩でも日射が入ればコケが発達するのだろうか。最後の藪漕ぎも高山らしくて面白い。日当たりの悪い谷側斜面を突けば、藪にそれほど苦しむ事は無いだろう。燕岳という素晴らしい山頂も味わえる興味深いルートだ。

<アプローチ>
中房林道の駐車場に駐車。取水堰堤までは道がある。詰めは4パターンに大別される。筆者らは1776mで右、1860mで右に入った。幕営は1950m付近に二人で丁度よい場所があった。

<装備>
花崗岩の谷だが、ヌメリが強くフェルトの方が有効。念のためピトンとパッシブプロテクションを少々。

<快適登攀可能季節>
7月~9月 東面なので早い時期は残雪がありそう。標高が高いので寒さ対策も忘れずに。

<博物館など>
碌山館:荻原碌山やその仲間の作品を展示。鉱夫、デスペア、手(高村光太郎)等の有名作品がある。建物も趣がある。安曇野の山に来たらまず行きたい。
安曇野市豊科近代美術館:宮芳平という作家の作品が良かった。特に詩集「AYUMI」は熱がこもっている。
高橋節郎記念美術館:漆を用いた絵画がとても興味深い。
穂高郷土資料館:穂高町で使用されていた狩猟用具や農耕用具が展示されている。二階には近辺で出土した保存状態の良い縄文土器が数多く展示。面白い。

安曇野には他にも多くの美術館や博物館がある。

<温泉>
有明荘:大きな露天風呂が魅力の立派な温泉旅館である。中房温泉とは源泉が違うようだ。620円也。
穂高健康温泉館:420円で入れるお風呂。露天風呂は無いが石鹸もあり十分なクオリティー。

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