2019年1月17日木曜日

不帰西面 第三尾根





不帰西面の岩場は第一尾根から北側へ行くにつれ、岩場はスラブ状を呈し岩は脆くなる印象がある。第三尾根と思われる場所を登ったが、支点が取りづらくスラブと傾斜のきつい凹角が交互に現われるスパイシーな内容はさながら明神岳。カムが有効な第一尾根とは違いピトンの打てる場所を探す楽しみがある。凹角から登りはじめ、傾斜の緩いところを突いたつもりが、気づいたらスラブに囲まれてしまい難儀した。幸い程よいリスが見つかり渾身のピトンワークで事なきを得た。この壁は凹角かフェース状のほうが支点を構築しやすいのであろう。霧氷の鎧を纏った最高のロケーションとともにピリリとしたクライミングはいかがだろうか。

<アプローチ>
Ⅱ峰南峰、北峰間のコルからルンゼを下降する。するとスラブ状のルンゼの先に顕著な岩が見える。この辺りがおそらく第三尾根の辺りだと思う。短いルートなので、西面をもう一本登る事が出来るだろう。

<装備>
カム一式、トライカム少々、ピトン各種。支点は取りにくい。

<快適登攀可能季節>
12月~3月。西面なので雪が締まっている事が多いはず。八方尾根のアプローチも良いので厳冬期でも割と登り易いと思う。初冬の足慣らし、雪稜と組み合わせての継続登攀など良い。

<温泉>
みみずくの湯:日本有数の強アルカリ泉です。周辺の温泉は有名。入って損は無し。
倉下の湯:みみずくの湯を含む白馬八方温泉とは源泉が異なり、ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩温泉。価格も同じ600円なので気分応じて入り分けられる。

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