2019年6月3日月曜日

医王山 浅野川 大杉谷







大杉谷は折谷町の少し南で浅野川に合流するごく小さな支流である。本流である浅野川も十分に小河川なのに、その支流大杉谷となれば小川といっても過言ではない。あまりに小さいので遡行開始前に概念を間違えたか?と何度も確認したほどである。しかしその心配も杞憂であった。他の医王山西面の沢と同じくコンパクトに纏まった良渓である。

出合いから2~3の堰堤をこえて少し歩くとゴルジュ状を呈し始め4~5mの滝が4つほど続き快適に楽しめる。中盤は時おり現われるナメ以外、川原歩きで沢登りの見所は乏しいが上流部では流紋岩優位となり硬いスラブ滝が幾つも続き楽しい。この上流部は沢慣れしていない人が居る場合、お助け紐が役立つだろう。藪漕ぎはないまま容易に登山道へ上がれる。登山道を利用して降りれば午前中で下山することも可能だろう。ちょっと時間の空いたときも楽しく遊べる。沢中は桑の木が多く自生していたので、次は旬の時期に採集しにいこうかな。

<アプローチ>
入渓点の林道は狭く駐車すると迷惑になりそう。県道の脇に駐車するのが良い気がする。奥医王山からは小原道を下山して少し車道を歩けば容易に駐車場へ戻れる。我々は菱池谷を下降して車道を歩いて戻った。市内からだと、医王ダム経由が最短で大体1時間と少々で入渓点に着く。

<装備>
念のためロープとスリング。沢慣れした人は特にいらない。

<快適登攀可能季節>
5月下旬~11月。

<温泉>
ぬく森の郷:施設も綺麗で眺めがよい露天風呂がある温泉。交通量が少ない山間にある施設でアウトドア派には最高の立地だが、採算が取れているのか謎である。最寄で最適な温泉。
湯楽:温泉でありながら大衆浴場で入浴料は400円以下と格安。
銭がめ:入ったこと無いが、古民家風の温泉。きっとお風呂も雰囲気が良いのだろう。食事も可能のようだ。

<博物館など>
縄ヶ池:五月連休あたりに水芭蕉が満開になる。駐車場から砺波平野の散居村を一望できるのも魅力。5月ならば田植えの時期、水田の水面に反射する夕日を眺めたい。10月ならば実りの時期、赤く染まった揺れる稲穂を堪能したい。

福光美術館:福光は棟方志功が6年ほど疎開していた土地である。そのため作品が多くの作品が残されている。企画展も渋く見逃せない。別館の愛染苑も訪れたい場所である。厠にまで絵を描く棟方志功の自由な人柄が感じられる家だ。

南砺バットミュージアム:日本プロ野球の往年の名選手のバットが触れる。メジャーリーガーのバットもある。タイカッブとベーブルースが使用したバットを触って大興奮!

井波彫刻総合会館:井波彫刻は県外にそれほど認知されていないように思う。豪快かつ繊細な技術に感動する。瑞泉寺も是非訪れたい。

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