2024年7月21日日曜日

佐渡島 大ザレの滝

 









お休みなんだけど天気が悪い。でも長時間の運転はしたくない。あー、旅も楽しみたいなぁ。そんな欲張りな貴方に佐渡島はぴったり。富山からは直江津まで行けば船でのんびりしている間に島に到着だ。天気の傾向が本州とは違うので晴れていることも多いはず。古事記の時代から国生みの説話がある佐渡島ならば歴史巡りも充実するという贅沢さ。さあ行こうブラザー。

到着して最初の1本はアプローチの良い大ザレの滝が好適である。ゴミだらけの海岸線に地球の現在を痛感しつつ取り付きへ。河川水が海の直前で伏流しており、川と海の境目は無いのだが、滝の下には謎の小魚とカニの生息を確認でき嬉しい。さて、滝登りである。1ピッチ目は登り易いけれどもヌメリが強い。続く2ピッチ目は上部の岩が脆く神経を使う。プロテクションワークが問われるところである。大滝を抜けても小さな滝があり、慎重を期すためここもロープを出した方がいい。背景にはゴルジュ地形から水平線が広がる。こんなにも楽しいのにセンチメンタルになるのはどうしてだろう。滝を抜けても美しい渓相が続く。筆者らは最後まで詰めあがらずゴルジュを抜けてから往路を戻り海府大橋へと上がった。

到着後の1本として登るのもいいが、沢登りスタイルよろしく上部まで抜けるのも一興。なんでも上部にも大き目の滝があるとか。大滝のあとは釣りでもしながらのんびり山旅も良いかも。

<アプローチ>
海府大橋北側の柿畑横の細道が滝へ向かう登山道への入り口である。柿畑への快適な道を歩むことなく直進し一瞬藪の中に突入すると、谷中に付けられた道へと合流する。割合踏まれており赤布も打ってある。滝を登った後は右岸のルンゼから橋へ上がれる。

<装備>
カム一式、ピトン各種(ナイフブレード多め、ユニバーサルとアングル少々)。

<快適登攀可能季節>
よく解らないけど酷暑と厳冬期時期以外は登れるのではないかと思う。

<博物館など>
佐渡金山:相川の町は鉱山の町。佐渡金山の中世から近代の歴史を学ぶことができる。道具、人、文化など天領なだけにしっかりと資料が残っているのがいい。江戸時代における鉱山作業工程の多さには驚愕。相川の町に一時5万人住んでいたことにこれまた驚愕。5万人分の食糧生産や生活インフラ整備はどうしていのだろう。真剣に観覧するのであれば3時間以上時間を取る事を推奨する。

佐渡市立博物館:佐渡の自然と文化を概観するのに最適であり、まず訪れたい博物館である。佐渡の成り立ちを学び、岩質の多様さを知ってから滝を見ると味わい深い。配流の島に多くの文化人が流された。その文化遺産を楽しむのもよい。

両津郷土博物館:漁具の展示解説が素晴らしい!加茂湖は明治時代に浚渫によって海水が入り込み海水化したって・・・これは想定内のムーブだったのだろうか。親切な学芸員さん楽しい時間をありがとう。

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