2024年7月21日日曜日

佐渡島 小河内川 七つ滝

 






佐渡島で最も大きな滝はこの七つ滝という事になっている。連瀑系だけども最上部の滝は爽快クライミングとなるとさ。やっぱり1番と言われると登りたいのよね。さあ行こうシスター。

入渓してから堰堤をエンヤコラしながら川中を覆いかぶさる藪の歓待を受ける。佐渡の藪にも初揉まれ。これも悪くないのぉ。七つ滝下流のゴルジュマークから渓相は沢登り的に良化し始める。そんなこんなで七つ滝に到着。下部のハングしたスラブ滝(多分F5)は登れないので右岸から巻いた。右岸から巻くと中々に悪く途中からロープを出して超える。その上からクライミングらしいところスタートである。下部は右壁の傾斜の緩いスラブをスイスイ登る。その上が白眉の最上段。固い、硬いぞ!!驚くべき岩の頑丈さに歓喜の咆哮。ピトンもカムもバチバチ決まるのでムーブも思い切って起こせる。ホールドを抑えつかずに引っ張れることの有難みを再認識した。その後も割合楽しい渓相を楽しみつつ、大河内川へと下降した。

F5の悪い巻きとF7の快適な登攀が印象的な大滝だった。悪いだけでは面白くない。快適なだけでも物足りない。欲張りな貴方も満足間違いなし。

<アプローチ>
小河内と大河内の分岐点に駐車する。七つ滝までは歩いて2時間くらいで到着する。筆者らは小河内川を遡行して420m左岸支流を登り、大河内川へと下降した。大河内川の下降は困難は無いかが、懸垂下降は必要となる。大河内川の林道を歩いて下山した。なお、大河内川林道横には大き目の滝を備えたゴルジュが有ったので、興味がある方どうぞ。

<装備>
カム一式、ピトン各種(ナイフブレード多め、ユニバーサルとアングル少々)。クライミングシューズ、

<快適登攀可能季節>
よく解らないけど酷暑と厳冬期時期以外は登れるのではないかと思う。

<博物館など>
佐渡金山:相川の町は鉱山の町。佐渡金山の中世から近代の歴史を学ぶことができる。道具、人、文化など天領なだけにしっかりと資料が残っているのがいい。江戸時代における鉱山作業工程の多さには驚愕。相川の町に一時5万人住んでいたことにこれまた驚愕。5万人分の食糧生産や生活インフラ整備はどうしていのだろう。真剣に観覧するのであれば3時間以上時間を取る事を推奨する。

佐渡市立博物館:佐渡の自然と文化を概観するのに最適であり、まず訪れたい博物館である。佐渡の成り立ちを学び、岩質の多様さを知ってから滝を見ると味わい深い。配流の島に多くの文化人が流された。その文化遺産を楽しむのもよい。

両津郷土博物館:漁具の展示解説が素晴らしい!加茂湖は明治時代に浚渫によって海水が入り込み海水化したって・・・これは想定内のムーブだったのだろうか。親切な学芸員さん楽しい時間をありがとう。

大野亀:海の突端に浮かぶ亀のような島。あの面白い形を見て登らない人いるの?気軽に自然に親しめるハイキングが最高。

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